CAEと品質工学寄稿 芝野 広志 氏 高木 俊雄 氏 平野 雅康 氏
実践編:CAEと品質工学を融合した事例
2005/09/05
6.実物を使った品質確認
CAE解析によりノイズの影響を受けにくい条件を予測したが、次に、設計者が目的としている通紙経路内の紙の動きである品質特性を確認した。
図5は紙が静止した状態での解析によって得た結果である。この結果から、紙が動く実物の品質が当初予想していたレベルより高いと考えられた。そこで、図4に示された設計情報を用いて試作した実物の品質確認を行った。結果を図6に示す。
この結果から、新しい通紙経路は現行の通紙経路と同等の品質レベルを有していることが確認できた。従って新製品には、今回の新しい通紙経路を採用することに決めた。
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