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CAEと品質工学寄稿 芝野 広志 氏  高木 俊雄 氏  平野 雅康 氏

基礎編:品質工学の考え方と活用のポイント

2005/06/20

1. 品質工学とはどんなもの?

 品質工学は難しいと思われがちであるが、品質工学は、大黒天の打ち出の小槌や恵比寿の釣り竿、弁財天の琵琶のような物であると考えればよい。うまく使えば、万人が魅了されるような音楽が奏でられたり、大きな鯛がつれたり、大判小判がざくざく出てくる素晴らしい宝物である。ただし、品質工学に入門したばかりの技術者には使い方が難しい。だから面白く、品質工学を研究する意欲をかきたてられる。

 しかし、大きな鯛や大判小判は無理でも、社内の技術問題を短期間で解決したり製品開発の効率を向上させたりする程度の成果なら、いくつかのポイントを理解していれば入門レベルの技術者にだって活用出来るのである。確実な成果を出すためのポイントを述べてみたい。





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