境界面テーブル機能
GEORAMAは、地質層だけではなく、地質境界面にも属性情報を持たせることで効率的な地質構造の推定を実現します。たとえば、新たな地質情報をもとに地質境界面を修正したい場合でも、これらの属性値をテーブル上で変えるだけ。地質モデルを簡単に更新することが可能です。
パネルダイアグラム機能
GEORAMAは、地質断面図や平面図を、ボーリングや3D の構造物等と合わせて3 次元パネルダイアグラムとして表示します。3次元パネルダイアグラム上で重ね合わせることでデータ間の整合性をチェックすることができます。
モデル推定機能
GEORAMAは、最適化原理による地層面推定を行います。「最適化原理による地層面推定」は、日本情報地質学会でも発表されている地質面推定方法です。この手法は、他の方法と比べて、精度良く推定でき、先験情報を用いるため安定的な解が得られ、さらに走向・傾斜データ等、多様な情報を扱えます。従来では困難であった断片的データから３次元地質モデルを構築するという作業に飛躍的な時間短縮、大幅なコストダウンをもたらします。
3次元モデリング機能
パネルダイアグラムをもとに、ワンクリックで3次元のソリッドモデルを作成することができます。また、３次元区間を正規格子メッシュに分割したボクセルモデルや、球体の集合で構成される球モデルも作成可能です。現状地形と計画形状を指定することで、切土／盛土モデルとしてもご活用いただけます。
４Dシミュレート対応
GEORAMAの３次元ブロック形状の属性には、計画日や施工日などの日時情報を持たせるこもできます。これらの属性情報はすべてDWG形式のファイル内に保存されますので、Autodesk社が提供するビューアソフト「Navisworks」のタイムライン機能をご活用いただけます。工程や変異などの時間的変化を、アニメーションとして再現することで、関係者との意思疎通や思考の効率化をサポートします。
土量計算機能
作成した断面図を使用して、指定した断面方向の地質区分毎の土量計算を行えます。3D モデルから断面図を自動生成して土量計算することも可能です。土量は、断面図の各地質の面積と断面間の距離を用いた平均断面法により計算されます。 掘削計画線などの情報を与えることもできるため、造成工事、ダム工事などの土量計算を効率的に行えます。
ＦＥＭコンバータ機能
３次元地質モデルから任意の解析領域を切り出して、FEM解析ツール用の各種ジオメトリを作成できます。たとえば、地盤FEM解析ソフトウェア「SoilPlus」へFEMメッシュを引き継ぐことで、地盤応力変形解析や浸透流解析のほか、地盤･構造物連成動的耐震解析、構造物連成動的耐震解析など、様々な地盤解析を行うことができます。
その他の機能
交差線表示
交差する断面位置および地質境界線上に、地質の境界を線の色分けで表示します。
参照断面表示
編集対象の断面近傍にある他の断面図を「参照断面」として重ねて表示することができます。
交差断面地質情報表示
編集対象の断面上に、その断面と交差する他の断面の地質情報を表示することができます。
断層面参照位置表示
走向・傾斜の入力から断層面を設定できます。さらに、その断層面で定義される平面と、鉛直断面、水平断面との交線を表示できます。
地形変更
AutoCAD Civil 3D の機能で作成、編集したサーフェスを、GEORAMA の新たな地形サーフェスとして定義しなおすことができます。
掘削形状作成
現地形上で設定した境界から、任意の標高、傾斜で掘削形状を作成できます。小段の作成も可能です。
属性管理機能
ブロック属性として施工情報や濃度情報などを与えて管理することができます。3Dブロックの属性値は、CSV ファイルを使用して、外部プログラムで入力することも可能です。
バージョンアップによる更新点・変更点