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詳細FLAC/FLAC3D:2次元/3次元有限差分法解析プログラム

過去のバージョン情報


FLAC V.4.0の主なバージョンアップ項目:V.3.4 → V.4.0

フルグラフィックインターフェイス。

新たに開発されたグラフィックインターフェイスには各種ツールが装備されています。
(従来のコマンドライン入力も利用可能です)。追加された機能、項目は以下のとおりです。

  • 地盤解析によく使用される形状(例:擁壁、斜面、トンネル、ダム等)の作成を サポートする格子形状ライブラリ。
  • 格子の生成に参照できる、外部のグラフィックファイルのインポート機能。
  • 物性値データベースへのアクセス機能。

以前のバージョンで利用可能であったコマンドは全て、メニューから、あるいはマウス操作により使用可能です。出力結果は出力ウィンドウに表示されます。

倍精度計算モジュールの追加。

Version4.0には、通常の単精度計算モジュールに加えて、倍精度計算モジュールが用意されています。倍精度計算モジュールは、特に変位の増分量と累積量がオーダー大きく異なる(例えばクリープ問題では約10の6乗程度のオーダーの差があります)場合の結果の精度が向上します。

図化出力機能及びMovieビューワープログラムの機能強化。

バージョン4.0では、様々な業界標準グラフィックスフォーマットに出力が可能になるよう、ファイル出力機能が強化されました。PostScriptに加えてBMP、EMF、JPEG、DXFおよびPCXのフォーマットに出力が可能です。
これらのフォーマットにはSETコマンドにより出力が可能です。また、Movieファイルのビューワープログラム(MOVIE.EXE)はWindows版FLACにも適用でき、PCXファイルとしすべての画面上のプロットイメージを動画で表示することができます。

TCP/IP接続による他のITASCAコードへのリンク機能。

同一のPC上、またはネットワーク接続された複数台のPC上で実行されているITASCAコード間で、高速でデータの受け渡しをすることが可能になりました。PFCとFLAC3Dの次期バージョンでもそのような連携が可能となり、その他のコードにも順次機能追加予定です。一つの適用例として、FLACのグリッド内にPFCの粒子を埋め込み、FLACのグリッドがPFC粒子の連続境界とするモデルの作成が可能です。コード間のデータ受け渡しは、大きな配列データのやり取りでも1つのFISH関数を呼び出すだけで可能となります。

FLAC Version4.0 機能追加

  • 各種ツールを備えたフルグラフィックインターフェイス。
  • 倍精度計算モジュールの追加。
  • 二相流及び毛管効果。
  • TCP/IP接続によるFLACと他のItascaコードとのリンク機能追加。
  • 内蔵構成則と実行モジュールに組み込めるユーザー定義構成則追加オプション(UDMオプション)追加。
  • 出力図化フォーマットの追加。(BMP,EMF、JPEG,DXF,PCX)
  • MOVIEビューワの機能拡張。
  • ゾーンのセットを指定するための新しいGROUPコマンド。
  • 斜面安定解析等において安全率計算を自動実行するSOLVE FOSコマンドの追加。
  • コマンドの実行を制限する新しい2つのキーワードの追加。(たとえば、MODELとPROPERTYはヌルでないゾーンのみ有効)
  • 動的な間隙水圧の変化が考慮できるFinn Modelの改良。
  • Von Neumannおよび Landshoff粘性の組み込み。
  • ケーブル要素について平均拘束応力の計算に面外応力を考慮するかを選択可能。
  • ビーム、ケーブル要素について熱膨張の考慮が可能。
  • ビームとパイル要素の塑性モーメントの計算についてモーメント限界値を達した時の降伏せん断力考慮機能追加。
  • 浸透流および構造要素を含んだモデルの計算をより効率化するため、SOLVEコマンドを強化。
  • PRINTmodelコマンドで、FISH、DLL(C++)で作成されたモデルを含め、すべて利用可能な構成則モデルの出力が可能。
  • オプションでSAVEファイルにメッセージを含むことが可能。
  • 大ひずみモードでの密度の更新機能追加。ゾーンの体積が変わっても質量は変わらないという処理が可能となります。
  • 微小ひずみモードでの接触を判断する基準量の指定機能追加。
  • 追加図面を作成するためのFISH関数に浮動小数点パラメータが利用可能。

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