バージョン情報
FLAC3D Ver 9.1の新機能のご紹介
ITASCAソフトウェア製品(FLAC3D、FLAC2D、3DEC、PFC)では、メジャーバージョン(9.0、10.0など)の間にポイントリリース(9.1、9.2など)を導入しました。サブスクリプションライセンスのユーザーは追加費用なしでポイントリリースのバージョンが利用可能となりました。ポイントリリースには新機能が搭載されます。今回発表されたVer 9.1では以下のような機能が追加されました。
流体解析と熱解析の改良
コマンドやワークフローの改良
力学-流体、力学-熱などの連成解析を十する際のコマンド設定が簡略化されました。
- 流体のプロパティや初期化の設定がすべてZONEで設定するように変更されました。ただし、後方互換性があり従来のコマンドも使用可能です。
- 定常状態に至るまでの過程の結果が不要な場合は、「ZONE FLUID STEADY-STATE」コマンドで素早く定常状態の結果を得ることができます。
- Tableを用いてユーザー定義の透水係数と飽和度の関係を設定することができます。
- 以下の水分保持曲線モデルにて、飽和度とサクションの関係を設定することが可能。
- Gardner
- Brooks & Corey
- Van-Genuchten
- ユーザー定義のTable
- 湿潤密度のプロットが可能
- 新しい陰解法ソルバーによる部分的に飽和した材料の計算の高速化
- 流体および熱を可能な限り高速に計算するためのタイムステップの自動調整機能(※β版)
マルチプロセスモデリングの改良
力学、流体、熱などのの連成解析や非連成解析を行う際の設定が簡略化されました。
- MODEL NEWまたはMODEL RESTOREコマンドを実行する際に、新しいSKIPキーワードを使用して、モデル間でFISH、Python、およびテーブルデータを保持できるようになりました。
- SOLVEコマンドが更新されたことにより、プロセスのON/OFF(ex. model fluid active on)が不要。
その他
- inactiveと呼ばれる新しいゾーンの構成則が追加され、流体解析には不透過性材料を、熱解析には完全な断熱材を提供します。
- 従来のNullモデルは構成則ではなくなりました。ZONE NULLコマンドに更新され、流体や熱を含むすべての計算においてZONEが削除されたかのように振る舞います。
- グループ化する際の処理が高速化しました。
- Itasca Software License Managerのダイアログの更新
- QT 6のユーザーインターフェースライブラリが更新されました:高解像度モニターでのユーザーインターフェースの外観が改善されました。
ライセンス
- ライセンスタイプ:WEB
- ライセンス期間:1年または2年間レンタル
アカデミックは3年レンタル - ライセンスなしでDemoバージョンの利用可能。
以下のホームページよりダウンロードが可能です。
https://www.itascainternational.com/software/downloads/itasca-windows-9-10
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※買取ライセンスのユーザーは本ポイントリリースは利用できません。
製品紹介ページ
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