HOME > テクニカルレポート > 高圧ガス設備等における配管系の耐震設計と解析

高圧ガス設備等における配管系の耐震設計と解析寄稿 本橋 賀津彦

第3回(最終回):ノズル接合部の耐震評価について

2005/05/16

5. おわりに

バイラード法を用いてノズル接合部の局部応力計算を行なう場合、容器とノズルの寸法から決まる形状パラメータを用いて各図表よりそれぞれの応力係数を読み取り、ノズル接合部の各評価点での応力値を算出します。計算作業自体は比較的簡単な作業であり手計算やExcel等でもできないことはありませんが、ノズル外力の座標変換、ノズル形状によるノズル外力の補正、耐震計算における多数の荷重値の組合せ等を考えると、実は非常に煩雑な作業であり、その分それらの作業に伴うミスの危険性も大きくなります。AutoPIPEおよびAutoPIPE Nozzleを使用することで、これらの作業が自動的に行われるため、高圧ガスの耐震基準に従った応力計算が正確かつ効率的に行なうことができます。状況や目的に応じて、簡易法(バイラード法等)、汎用有限要素プログラム等を使い分けることが必要になるのではないかと思います。

3回に亘り「高圧設備等における配管系の耐震設計と解析」と題して執筆させて頂きましたが、当コラムが配管系の耐震解析に際して参考となれば幸いです。

前へ <1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.11.12>