高圧ガス設備等における配管系の耐震設計と解析寄稿 本橋 賀津彦
第2回:レベル2耐震性能評価と等価線形解析法
2004/04/01
6. 等価線形法による解析例
3つのエルボを含む簡単な配管系において、液状化による側方流動を想定して配管の端点(A04)に250mmの強制変位を与えて等価線形法による解析を行った結果を以下に示します。反復計算は4~5回程度でたわみ係数の誤差が5%以内に収束します。エルボA01およびA02が塑性して大きく変形し、許容変形角()をオーバーしています(図4)。また、エルボが塑性して変位を吸収することにより、 強制変位量が増加してもアンカー点A00の反力がそれほど増加しないことが分かります(図5)。
図2 解析モデル
図3 反復回数によるたわみ係数の推移
図4 反復回数によるベンド変形角の推移
図5 強制変位量によるアンカー反力
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