バージョン情報
PFC Ver 9.0の新機能のご紹介
PFCは2次元・3次元の個別要素法(DEM)解析ソフトウェアです。基本となる要素形状は、2次元では円、3次元では球で粒状体の挙動を解析することが可能です。また、円・球の要素を互いに固着させることで固体材料のモデル化も可能です。また、球の集合体でモデルするClump、凸型の剛体要素であるRigid Blockなど非球状の要素も利用可能です。時間に関して陽な解法により、運動法則と力-変位関係式を交互に計算し、粒子の変位や接触力等を時々刻々と求めます。粒子同士の固着を設定できる接触モデルを使用することで、固体材料については、曲げ変形や破壊挙動なども再現できます。適用分野は、土木分野や製造分野を中心に様々な分野で使用されています。

特徴

- コマンド入力による解析条件の設定
- マルチスレッド対応
- 17種類の接触モデル
- FISH関数を用いた解析のコントロールや結果の抽出
- 変位などの各種結果の履歴の取得が可能
- 解析の途中の結果の保存、リスタートが可能
- Pythonを用いたパラメトリックスタディが可能
- NumPyやSciPyなどのライブラリがデフォルト設定
- サードパーティのCFDソフトウェアとの連成解析が可能
- 熱伝導解析
- FLAC3Dとの連成解析(FLAC3Dのライセンス必須)
- 亀裂ネットワーク(DFN)の設定が可能(外部からの取込も可能)
- 解析データ、結果データをUI上で一括管理
- WindowsおよびUbuntu で動作(Ubuntuでの使用はWEBライセンス必須)
- AWS(Amazon web service)において計算可能
パフォーマンスの改良
- パフォーマンスの大幅な向上
- BallとClumpの計算が最大3倍高速化
- Rigid Blockの計算が最大20%高速化
- 接触検出をより細かく制御し、シミュレーション時間を短縮可能
- 接触プロパティの割り当てコマンドを高速化
- Rigid Blockのカットロジック – 3DECと比較して10倍以上高速
- 壁が多い場合の壁の作成を高速化
- BallとRigid Blockのにより生成されたClumpがBRICKロジックで動作するようになりました
Rigid Blockの改良
- configure bbmコマンドが追加され、Bonded Block Modelが使いやすくなりました。
- Voronoi
- BRICKロジックで動作可能
- アスペクト比が100,000を超えるrblockを生成できない設定
- ブロックの応力と強度に一致する接触面のギャップの設定のサポートを追加
- Combained dampingの追加
新しいユーザーインターフェイス
柔軟性が高く、より効率的なプロットを実現するように設計されています。固定レイアウトではなく、作業領域で新しいウィンドウを 水平または垂直に分割することで、必要なものを必要な場所に追加することができます。

非線形構造要素
PFC上で非線形構造要素が使用可能となりました。
- 梁タイプ(矩形もしくは円形断面)の構造要素:
Beam, Piles, Rockbolt - シェルタイプ(矩形もしくは円形断面)の構造要素:
Shell, Geogrids, Liners - 適用可能な構成則:
Von Mises, Mohr Coulomb,
Strain Softening/Hardening Mohr Coulomb

Shellの使用例
ライセンス
- ライセンスタイプ:WEB
- ライセンス期間:買取
1年または2年間レンタル
アカデミックは3年レンタル - ライセンスなしでDemoバージョンの利用可能。
以下のホームページよりダウンロードが可能です。 https://www.itascainternational.com/software/downloads/v9-perpetual-installer
製品紹介ページ
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