HOME > プロダクト一覧 > LS-DYNA > 特徴

特徴LS-DYNA:非線形・動的・流体構造連成シミュレーションツール

時間積分法

LS-DYNAは、時間積分に中央差分による陽解法を用いています。
陽解法とは、時間増分をhとすると、時刻(t+h)の解が時刻(t)における解を用いて表示される手法で、この陽解法に対して、Newmark-β法に代表される陰解法は時刻(t+h)の解が時刻(t+h)の加速度に関係し、時刻(t)の解だけで表示できない手法です。

ここに、速度、加速度を中央差分表示すると

       

となります。これらの式を離散化された運動方程式に代入すると次の解式が得られます。

 

また、上式において、質量マトリックスMと減衰マトリックスCを対角行列とすれば、逆マトリックスを計算せずに解析を進めることができます。(陽解法)
しかし、陽解法では条件付き安定であり、時間増分をh、波動の伝播速度をc、要素の最小長さを1とすれば、h≦1/cが安定条件となります。
LS-DYNAは時間増分hを1/c以下で自動的に決定しています 。


前へ   次へ