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お客様の広場SoilPlus:地盤・浸透・耐震統合解析システム

FAQ

08_その他(ツール等)

解析用機器の参考仕様

解析用機器を選択する場合、以下の項目を基準に選択するようにして下さい。

○OS
大きく分けて、クライアントOS、サーバOSの2種類があります。
また32bit、64bitの2種類にも分けられます。

クライアントOS(WindowsXP、Vista、7、など)はサーバOS(WindowsServerなど)に比べて処理が速い傾向があります。
サーバOSは堅牢性を保つために、クライアントOSに比べてより多くの処理をしていることがその理由です。

32bitOSでは1つのプロセスで使用可能メモリが2GBまでです。
32bitソルバー(SoilPlusの場合、大規模オプション以外は32bitソルバー)のみ使用するのであれば32bitOSで十分対応できます。

64bitOSでは搭載可能メモリが大幅に増えます(192GBなど)。
64bitソルバー(大規模オプション)を使用する場合は64bitOSを使用します。
64bitOS上でも32bitソルバーは起動できます。

以上の内容を踏まえて、OSを選択する基準としては以下の項目があげられます。

(クライアントOS/サーバOS)
・同じCPUであればクライアントOSの方が処理が速い。サーバOSは処理が遅い。
 → 並列しない場合はクライアントOSが有利。
・サーバOSは搭載可能なCPU数が多い。
 → クライアントOSでも8並列が可能な機種があるためクライアントOSが有利。
・サーバOSは同時に複数人のユーザーが使用する設定が可能である。
 → 複数人同時に使用する場合はサーバOSが有利。

(32bit/64bit)
・大規模オプションを使用しない場合
 → 32bit/64bitどちらでも良い。有意な差は無い。
・大規模オプションを使用する場合
 → 64bitOSを選択しなけれなならない。64bitOSでも32bitソルバーは使用可能。

○CPU
設計が新しい製品を選択する。
並列処理を行う場合、マルチCPU、マルチスレッド(両者を含めてマルチコアとここでは呼ぶ)のいずれでも可能。
ただしマルチスレッドの場合はCPUバスが共有の為、データ転送が多い場合はマルチCPUに比べて計算速度に不利な可能性がある。
多く機器は、マルチCPUかつマルチスレッドの環境であるので両者を区別する必要は少ない。

並列処理しない場合であってもマルチコア環境では、数値計算とデータI/O、で並列処理できるためシングルコアに比べて有利である。
ただし純粋なシングルコア環境の市販品は本記事作成時点で殆ど存在しないため購入時に考慮する必要は無い。

○物理メモリ
物理メモリは大きい方が良い。
32bitソルバーでは設計上は2GBまで使用可能である。

64bitソルバーでは設計上は8GBまで使用可能である。
ただし、解析規模に応じて使用メモリは増えることから8GBは最低メモリである。
自由度の多いモデル、動解など計算ステップの多い解析を実行する場合は、48GBや96GBなどおり多いメモリを搭載しておく方が安全である。
使用する解析メモリの上限は解析モデル・条件に依存するため事前に規定することが難しい。
その為、メモリ拡張性の高い機種を選択することを推奨する。

メモリ搭載量が大きい機種でもメモリ―バスを共有するタイプのものがある。
メモリ―バスを共有する機種の場合、CPUの"処理待ち"が生じて解析速度が遅くなるため注意が必要。
メモリを最大で搭載した場合でもCPU処理に影響が無い機種を選択することを推奨される。

○ハードディスクドライブ(HDD)
ソフトウェアのインストール、解析モデル、結果の保存、を行うためだけであれば数十GBの空き容量があれば十分である。
ただし、解析ケース数が多くなることなどを考慮すると、数百GB程度のHDDを用意した方が良い。

解析実行時は、一時ファイル(テンポラリファイル)の書き出し、読み込みをHDD上で行うため、HDDの性能は計算速度にも影響する。
HDDへの書き出し、読み込み(ファイルI/O)はディスクの回転数が大きい程早くなる。
SSDの様にディスクを使用しないタイプのHDDはファイルI/Oをより高速に処理してくれる。