トンネル・地下構造物山岳・シールド・開削トンネル、立坑・山留め、共同溝、地下鉄駅舎・地下駐車場等の地中構造物を対象とした設計、解析、開発のソリューションを提供します。
地盤解析
建設系(ダム・河川・港湾/トンネル・地下構造等)の地盤の浸透・圧密・強度評価等を、有限要素法・有限体積法・個別要素法を適用して解析や開発ソリューションを提供します。
トンネル、護岸、埋め立て、及び造成地等の地盤に関わる浸透流問題や圧密問題に対する解析ソリューションを紹介するページです。地盤液状化問題を含む動的解析に関しては“耐震解析”、荷重が静的に作用する静的解析に関しては“応力変形解析”を参照して下さい。
地盤解析では、有限要素法(FEM)解析及び有限体積法(FVM)解析が適用されます。
詳細についてはお問い合わせください。
地質・地形評価
予備調査、実施計画調査、建設段階調査の各段階で必要となるダムサイト地質解析では、点または線の地質情報、及び各種試験結果(強度、透水性等)情報に基づき、三次元的に岩相、岩級の分布を把握する必要がでてきます。それらの分布状況を推定する過程では、地質学的手法が必要となります。CTCでは点、断面等の一次元、二次元情報から地質学的手法に基づき三次元地質モデルを推定するツールを整備/販売しております。そのツールを使用したモデリングサービスも行っており、岩石の性質、断層等の不連続面を考慮した目的に合致した三次元モデルを作成します。ここで作成された三次元モデルは、後々の三次元FEM解析に利用できます。
浸透流解析
シールドトンネルでは施工の主流が密閉式であり、坑内への漏水は基本的にあり得ないため実施されることは希です。山岳トンネルでは切羽で浸出水がないことが施工の条件となるので、地下水位低下を目的としたディープウェルの設置や水抜きボーリングの検討が行われます。また水抜きをしたときに周辺の沢や湧水、井戸の水位、流量変化を検討する場合もあります。開削トンネルでも掘削時に実施する地下水低下による周辺への影響が検討されます。
切土による造成では形成される斜面の安定性が問題になります。
ディープウェルによる地下水位の低下検討だけではなく、強制排水井戸や水抜きボーリングなど設置本数や設置場所などの検討など、設計時における排水ポンプの能力と地下水位の定量的な検討を実施することが可能です。
圧密解析
港湾構造物の建設では埋め立てによる不等沈下が大きな問題となります。特に海底の地盤改良による支持力増加の検討や長期に渡る沈下予測が重要になります。長期圧密予測では二次圧密を考慮した弾・粘塑性解析(関口太田モデル)により沈下予測を行います。
最近では護岸構造物の挙動検討に個別要素法を適用する例も見られるようになりました。ケーソン背面の裏込め材料を個別要素でモデル化するなど、連続体解析では表現困難な問題に対して個別要素法を適用した検討を実施することも可能です。
- FLAC2D/FLAC3D
- FLAC2D、FLAC3Dは有限体積法(FVM)を用いた、塑性大変形を含む現象の解析プログラムです。地盤工学、岩盤工学等、広範囲に適用が可能で、施工工程に沿った解析に適しています。有限要素法のプログラムに比べ、大変形、大歪等が扱えることが大きな特徴です。
- PFC
- PFCは土粒子、砂、粉体等の粒状体の流動・混合挙動だけでなく、変形から破壊、亀裂の進展、崩壊といった非連続体挙動の解析プログラムです。
- UDEC/3DEC
- UDEC/3DECは、複雑な節理面を持つ岩盤などのブロック集合体の安定解析や動的崩壊過程を個別要素法によりシミュレートする解析プログラムです。 また、構造要素(支保工)、浸透流、および熱問題、動的挙動の解析機能を有し、様々な連成問題にも対応できます。
- LiQSMART
- 簡易液状化解析システム「LiQSMART」では、液状化の検討が“SHAKE”程度の入力項目で手軽に行なえます。さらに土質試験の結果などが無い場合、N値等から液状化強度など各種パラメータを推定することも可能です。
- Soil Plus
- 地盤・浸透流・耐震統合FEM解析ソフトウェア「Soil Plus」は、CTCが受託解析業務で使用している信頼性の高いソルバーを2次元/3次元プリポスト上に統合した、“静的・浸透流・動的問題を考慮した総合的な解析”が可能なソフトウェアです。
- Navis+
- Navis+は、Navisworks上で動作するアドオンソフトです。3次元モデルに、エクセルなどで編集した属性情報や画像・ドキュメント類を、設計・施工・管理の各フェーズに応じて付加していくことで建設ライフサイクルでの情報共有が可能になります。
- GEORAMA for Civil3D
- GEORAMAは調査ボーリング、既存の地質平面・断面図などの断片的なデータを基に3次元地盤モデル・3次元地質モデルを作成するためのソフトウェアです。
解析
浸透流解析
開発
構成則
地質解析システムGEORAMA カスタマイズ
解析実績
業務件名 | 発注元 | 実施期間 |
---|---|---|
亀裂性岩盤透水試験シミュレーション解析 | 建設省土木研究所 | 1997年度 |
山岳トンネル付近三次元浸透流解析 | 建設コンサル会社 | 1999年度 |
シールドトンネル三次元浸透流解析 | 建設コンサル会社 | 2000年度 |
岩盤のクラウトの流動解析 | 土木研究所 | 2001年度 |
準3次元浸透流解析 | 建設コンサル会社 | 2001年度 |
三次元浸透流解析による水抜き井戸の影響検討 | 建設コンサル会社 | 2001年度 |
シールドトンネル施工による地下水影響解析 | 建設コンサル会社 | 2002~2004年度 |
ロックフィルダム応力浸透連成解析 | 建設コンサル会社 | 2003年度 |
盛土施工時の圧密解析 | 建設コンサル会社 | 2005年度 |
水平井戸3次元浸透流解析 | 総合建設会社 | 2005年度 |
トンネルの三次元浸透流解析 | 地質会社 | 2006年度 |
原子力建屋地下水対策浸透流解析 | 建設設計会社 | 2006年度 |
フィルダム盛立圧密解析 | 情報サービス会社 | 2007年度 |
圧密を考慮した海底地盤の沈下解析 | 地質調査会社 | 2008年度 |
圧密を考慮した沈下シミュレーション解析 | 住宅メーカー会社 | 2008年度 |
3次元浸透流解析 | 地盤コンサル会社 | 2008年度 |
3次元浸透流解析 | 建設コンサル会社 | 2008年度 |
開発実績
業務件名 | 発注元 | 実施期間 |
---|---|---|
三次元応力浸透連成解析システム | 建設コンサル会社 | 2001年度 |
メタンハイドレート生産による地層変形予測プログラム | エンジニアリング振興協会 | 2004~2006年度 |
総合建設会社 | 2007~2008年度 |