HOMEテクニカルレポート地震予知新時代

地震予知新時代 電波の繊細な信号を見落とすな寄稿 福島 毅 氏

2003/09/08

ドキュメント "リアルタイム地震予測学"の誕生 ~webで数千人が"目撃"した地震前兆~

平成15年5月26日18時20分、地球惑星科学関連学会(千葉県幕張メッセ)
著者は、19時半から開始される研究分科会(SEMS研究会)で発表するOHPシートの最終確認をしていた。5月に発生した千葉県北西部地震の資料である。これらと別に3枚のOHPシートも用意していた。5月22日に観測した電波異常の波形だった。
「もしかしたら、このOHPシートの出番があるかもしれない・・・。」
その直後、ゆっくりとした、しかし長く続く力強い揺れを感じたのである。
「遠いな・・・しかもこの揺れからして震源はかなり強い揺れのはずだ。」
すでに会場のテレビには研究者たちが集まっていた。18時24分に宮城県沖M7.0、最大震度は震度6強と速報は流れた。SEMS研究会では、当然この地震が話題になった。まさか3枚のOHPシートを発表するとは当人の筆者も驚いていた。

平成15年7月22日、行徳高校
前回と同様の波形がモニターに表示された。その4日後、7月26日に宮城県北部地震M6.2が発生した。

平成15年8月14日、行徳高校
再々度、同様の強い電波異常を確認した。この時は、さすがに波形の相似研究レポートを作成し、行徳高校のwebにアップした。そして8月18日午後6時59分、千葉県北西部を震源とするM4.7が発生した。

多くの市民が本校のweb で地震の前兆を"目撃"し、「何のまえぶれもなく」ではなく、「もしかしたら地震があるかもしれない」という気構えで"地震を体験"したのである。アクセスカウンターから推測すると、延べ数千人以上がこのレポートを目にしたと思われる。これは近代のネットワーク時代になってから、おそらく世界初の出来事ではないかと思われる。ここに"リアルタイム地震予測学(筆者命名)"が誕生したのである。

 
図の説明:
8月14日に行徳高校が捕らえた電波異常。通常の4倍近い電波を捕らえた。
8月18日千葉県北西部地震M4.6発生の約100時間前に観測
周波数:49.5MHz 縦軸:電波強度(mV) 横軸:時刻

  <1.2.3.4> 次へ


著者紹介