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お客様の広場SoilPlus:地盤・浸透・耐震統合解析システム

FAQ

08_その他(ツール等)

単位変換時の注意点

SoilPlusは入力補助機能として単位系を支援しています。入力した値はその後単位を切り替えても自動的に単位変換されます。たとえば従来単位系で980cm/s2と入力します。その後SI単位系に変更した場合は自動的に9.8m/s2に変換されます。この機能は大変便利ですが梁要素を利用する場合には都合が悪い現象があります。

2次元の解析において図1に示すモデルを作成しました。この時、長さの単位はmです。2次元の解析であるため物性値は単位奥行き当りに換算して入力ました。これを擬似的に3次元表示すると図2のようになります。

 

008-01.jpg

次に単位をcmに変換して解析を行うとします。この場合2次元モデルは次のように解釈されます。図4に示す通り構造物は単位が変更されたにも関わらず単位奥行き(1cm)として認識されています。

008-02.jpg

構造物の奥行きが変換されない理由は次の通りです。
梁要素の断面乗数(A、Ix、Iy、Iz、Ixy、Iyz、Izx)は単位奥行き当りに換算して入力しました。単位変換に際して例えば入力100m4は10000000000cm4のようにm→cmの変換を行います。しかし奥行き分に関しては解析固有の値(例えば地盤1m、構造物0.5m奥行きで解析する場合等)であるため単位変換を行いません。したがって単位変換することにより地盤と構造物の関係が当初想定していた設定と異なる現象が発生します。

以上の現象を踏まえて単位変換を行うことが必要です。つまり、2次元解析における梁要素の断面定数に関しては、単位変換後、奥行き方向の再計算し、必ず新しい断面定数を用いて解析を行う必要があります。