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お客様の広場SoilPlus:地盤・浸透・耐震統合解析システム

FAQ

06_動的解析

縮退要素

縮退要素とは要素を構成する節点が繰り返された要素を指します。
例えば四角形要素の場合で、その構成節点がG1、G2、G3、G4であるとします。
通常の要素コネクションであればG1~G4に次の様な節点番号が設定されるはずです。

G1:101
G2:102
G3:103
G4:104

この様に割り当てることで空間内に四角形要素が配置されます。
それではこの四角形要素を用いて三角形を作成しようとしたらどうなるでしょうか?
その場合は次に様に節点番号を設定することになります。

G1:101
G2:102
G3:103
G4:103 ← ここに注目

G3、G4に同じ節点番号が割り当てられています。
G3、G4に同一節点を指定することで、四角形要素が三角形の形状となります。
この様に本来、より次数の高い形状である要素を次数の低い要素として使用しているものを縮退要素と呼びます。

SoilPlusDynamicの場合、四角形要素を三角形要素に縮退して使用しています。
また、五面体(三角柱:ペンタ)、四面体(三角錐:テトラ)、は8節点ソリッド要素(六面体:ヘキサ)を縮退させることで解析しています。

SoilPlusDynamicの縮退要素はマトリックス生成時に以下のエラーを出力する場合があります。

***** ERROR STOP IN SADS
**** ERROR IN SSADS FAIL MAKING MLTFRNTL MTRX FRM SKYLN MTRX

このエラーは、スカイライン行列からマルチフロンタル行列に変換する際に、自由度の設定エラーが発生したことを示しています。
このエラーが出力された場合、縮退要素を用いたマルチフロンタル法は実行することができません。
解析手法をスカイライン法に変更して実行する必要があります。