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お客様の広場SoilPlus:地盤・浸透・耐震統合解析システム

FAQ

06_動的解析

Matrix is singular

このエラーメッセージは特異(Singular)な自由度があることを示しています。
水平方向の自由度があるにも関わらず水平方向に拘束条件が無い場合などその方向は特異な自由度となり解を求めることができません。
特異点(自由度)を探すために以下の点に注意してモデルの再確認を行ってください。

・境界条件の有無
 境界条件がない方向があるか確認します。
 モデルが並進3方向(XYZ)の自由度を持っているならば、その方向に境界条件が必要です。
 すべてのモデルが連続であれば各自由度に対して最低1つの境界条件が必要となります。
 境界条件とは変位拘束条件、粘性境界、地盤バネが該当します。

・不連続要素の有無
 境界条件を与えているが不連続な要素があるとその要素は他の要素から浮いた状態となります。
 その要素に所属する節点は特異点となり解析を進めることができません。
 モデルが連続であるか、あえて不連続としているならば連結要素(バネやジョイント)で他の要素と結合しているかなどを確認して下さい。

・構造物
 地盤中にロックボルトを配置する場合、地盤要素(ソリッド)と構造物要素(バー要素、ロッド要素)の節点を一致させず、地盤内に自由に配置させることがあります。
 この時、構造要素は地盤と連続しないため、不連続となり特異な節点を持つことになります。
 地盤内に構造要素を配置する場合は必ず AutoMPC を利用して構造要素の節点を地盤要素の節点と線形結合するようにするとエラーを回避することができます。

・構造物のねじり
 構造物の回転自由度の内、ねじり自由度(Rx)は地盤要素と節点を共有していても拘束されません。
 構造物のねじり自由度は構造要素が途中で曲がっている場合は有効に機能しますが、直線形状であると機能せず拘束条件が必要となります。
 そのため地盤に垂直に杭を配置する場合などはねじり自由度を明示的に拘束条件で拘束する必要があります。

・構造物を2次元解析で用いる場合
 3次元梁を2次元解析で用いる場合、面外の自由度が快適的には不要となります。
 この不要な自由度に拘束条件を与えないと特異点となりエラー処理されます。
 不要な自由度に明示的に拘束条件を与えることでこのエラーは回避できます。

・Left-right looking法
 大規模ライセンスをお持ちのお客様は、解析手法のLeft-right looking法を使用できます。
 この手法を指定して解析を行うと、特異となっている(付近の)節点をエラー出力します。
 エラーメッセージは、解析ファイルが格納されているフォルダに[モデルファイル名].logとして
 出力されます。
 これを参考にモデルをチェックしてください。

 コマンド
 [解析]→[解析ケース]より
 [解析ケース]を選択して[編集]をクリック→[大規模ソルバーを使用する]にチェック→[解析制御]→
 [解析手法]→[Left-right looking]