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お客様の広場SoilPlus:地盤・浸透・耐震統合解析システム

FAQ

03_解析条件の設定

施工ステージの制限

SoilPlusStaticで施工ステージに関する制限事項は次の通りです。

・要素(Remove)
要素のRemoveは他の条件と混在することができません。
要素のRemoveだけを行うステージを作成して下さい。
また1回のRemoveで1つのメッシュセットを指定するようにして下さい。

・要素(倍率)その1
要素のRemoveで指定する倍率はSoil Plus Staticソルバーは1か所のみ、ソルバーで保存可能です。
それ以上に倍率を指定することはできません。
大規模静的(施工段階)解析オプションではこの制限はありません。
(プログラム上の上限は設定しておりません)

Staticソルバーでは2ヶ所目に倍率を指定する場合、それまでにRemoveした倍率を1.0まで解放する必要があります。
合計の倍率が1.0に達した時点でソルバーの保存領域が開きます。
その後のステージからは新たに倍率を考慮することが可能になります。

解放率の例を以下に示す。

 解析例1(Staticソルバー、大規模静的(施工段階)解析オプションともに可能)
 ステージ1で掘削1(解放率:1.0)
 ステージ2で掘削2(解放率:0.6)

 解析例2(Staticソルバー、大規模静的(施工段階)解析オプションともに可能)
 ステージ1で掘削1(解放率:0.5)
 ステージ2で掘削1(解放率:0.5)
 ステージ3で掘削2(解放率:0.4)

 解析例3(Staticソルバーでは不可、大規模静的(施工段階)解析オプションでは可能)
 ステージ1で掘削1(解放率:0.5)
 ステージ2で掘削2(解放率:0.6) ← この時点でStaticでは解析できない。

 解析例4(Staticソルバーでは不可、大規模静的(施工段階)解析オプションでは可能)
 ステージ1で掘削1(解放率:0.5)
 ステージ2で掘削2(解放率:0.6) ← この時点でStaticでは解析できない。
 ステージ3で掘削2(解放率:0.4)
 ステージ4で掘削3(解放率:0.3)

 解析例5(Staticソルバーでは不可、大規模静的(施工段階)解析オプションでは可能)
 ステージ1で掘削1(解放率:0.5)
 ステージ2で掘削2(解放率:0.6) ← この時点でStaticでは解析できない。
 ステージ3で掘削3(解放率:0.4)

・要素(倍率)その2
ステージ1つにつき解放力の倍率指定は1つのみ。
2つ目以降に指定した解放力の倍率は無視されます。
この時、解放力はステージ単位で保存されます。
残りの解放力をモデルに載荷する場合、最初に掘削したグループを全て選択する必要があります。

解放率の例を以下に示す。

 正常1
 ステージ1:掘削1(0.5)、掘削2(0.5)、掘削3(0.5) ← 解放率が同じなので問題ない
 ステージ2:掘削1(0.5)、掘削2(0.5)、掘削3(0.5) ← 解放率が同じなので問題ない

 正常2
 ステージ1:掘削1(0.5)、掘削2(0.5)、掘削3(0.4) ← 「掘削3」の解放率は無視され0.5が適用される
 ステージ2:掘削1(0.5)、掘削2(0.5)、掘削3(0.6) ← 「掘削3」の解放率は無視され0.5が適用される

 異常1
 ステージ1:掘削1(0.5)、掘削2(0.5)、掘削3(0.4) ← 「掘削3」の解放率は無視され0.5が適用される
 ステージ2:掘削1(0.5)、掘削2(0.5) ← ステージ1で設定した掘削領域を全て選択する必要がある
 ステージ3:掘削3(0.6) ← ステージ2で掘削されたことになるので不正入力になる

・要素(埋め戻し)
「埋め戻し」を設定する要素は1つのメッシュセットにしか存在しない状態にして下さい。
モデリング機能としては要素を複数のメッシュセットに重複して登録することが可能です。
しかし2重、3重にメッシュセットに登録している場合は解析的に「埋め戻し」の操作を行うことができません。

これは掘削解放力をメッシュセットの単位で管理しているためです。
掘削用メッシュセットと埋め戻し用メッシュセットが別々に定義され要素番号が異なる場合、解析的に不整合が生じるため正常な解を得ることはできません。
「埋め戻し」を考慮する場合は必ず他のメッシュセットから要素を抜き取り、単独のメッシュセットとして登録しておきます。

※ここで言う「埋め戻し」とは一度Removeした要素を次以降のステージでActiveにする操作を指しています。

・境界条件(Remove)
境界条件にRemoveを指定できません。

変位拘束条件はRemove可能です。
内部的に強制変位(0.0)に自動的に変換しています。

*****旧コメント*****
変位拘束条件の場合、対策方法はあります。

境界条件と同等の強制変位(0.0)を与えて、所定のステージからこの強制変位を与えない、という操作によって変位拘束条件の削除と同様の処理になります。
********************

・物性変更
物性変更は他の条件と混在することができません。
物性変更だけを行うステージを作成して下さい。

・出力ステージ数
出力ステージは500までです。
これを超えて結果出力を行うことはできません。