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お客様の広場SoilPlus:地盤・浸透・耐震統合解析システム

FAQ

02_モデル作成

クリーンアップ機能の各処理について

Fix Shape

この機能はジオメトリの規則に従って有効でない形状(割れた形状)を修正する機能です。クリーンアップの中で一番多く使われている機能です。多くの場合、この機能を使うと、ジオメトリの問題を解決することができます。例えば、閉じていないのにソリッドとして定義されている形状があります。このジオメトリを、ジオメトリ規則(ソリッドは必ず閉じたシェルから定義されなければならない)に合うように修正します。他には、面がShadingできない場合があります。これは面の垂直方向に対する情報をプログラムが持っていないために発生することで、やはり該当の面がジオメトリ規則を満足していないことになります。このような場合もFix Shape機能を使って修正することができます。Fix Shape機能は形状の情報が不足または壊れている場合、最初に試す基本的な修正機能です。

Fix Wire-Gap

面を構成する外郭エッジはすべての面の境界を囲わなければなりません。しかし面のある境界が閉じていなく、開かれている場合があります。外郭エッジがない、または外郭エッジが他の外郭エッジと離れている場合は、FIx Wire-Gap機能を使って外郭エッジがすべて面を完全に囲むように修正します。外郭エッジが開かれている面の場合、多くのジオメトリモデリング機能が適用されないので、注意する必要があります。

Convert to BSpline

対称フェイスをB-Spline Surface Typeに変更するか、存在するB-Spline Surfaceの構成変数を変更する時に使います。

Convert to Bezier

対称フェイスをBezier Surface Typeに変更する時に使います。モデルを表現する時にBezier Surface Typeを使うプログラムからジオメトリデータを読込む時を除けば使う必要はありません。

Split Revolved Faces

Revolved Surfaceであるフェイス(Cylindrical Surface、Conical Surface、Spherical Surface、Toroidal Surface...)をMax Toleranceを基準に分割します。
完全に円筒や球のような形状はモデリング作業を遂行した時にモデリング作業が適切に行なわれないと、その結果形状が壊れることがあります。このような場合、適用したモデリング作業を元に戻して、元の形状をSplit Revolved Faces機能を使って円筒の側面を適切に分割すると、多くの場合モデリング作業を問題なく行うことができます。

Split Closed Faces

Split Revolved Faces機能と似たような目的で使います。Revolved Faceではないが、閉じたフェイスの場合、モデリング作業が適切に行われないと、その結果形状が壊れることがあります。このような場合、該当のモデリング作業を元に戻して、元の形状をSplit Closed Faces機能を使ってフェイスを適切に分割すると、多くの場合モデリング作業を問題なく行うことができます。

Split by Continuity

Soil PlusのすべてのフェイスはC2 Continuityを満足する時にのみ、正常にモデリング作業を行うことができます。簡単な形状の場合はContinuityに大きく影響をうけずにモデリング作業を遂行することができますが、形状の曲率が複雑な場合はモデリング作業が遂行されないこともあります。このような場合に該当のジオメトリの面を、指定したContinuityに合うように分割してモデリングが出来るようにする機能です。
フェイスのContinuityはGeometric Property機能で確認することができます。

Fix Small Faces

対称形状で非常に小さなフェイスを捜して自動で修正する機能です。

Merge Small Edges

対称形状で非常に小さなエッジを捜して自動で修正する機能です。

Same Parameter

エッジが変換される修正作業(各Split作業とFix Wire-Gaps作業)を遂行した後は、作業を終了する前に既存のエッジと新たに生成される変換されたエッジとの距離関係を一度整理した方が良いです。Same Parameterを使うと、エッジ間の距離Toleranceを調節してモデルをきれいに整理します。
クリーンアップにはないが知っておく必要のある機能に、「許容誤差の最適化」と「正規タイプの変換」があります。

許容誤差の最適化

「許容誤差の最適化」はモデルの許容誤差を最適化する機能です。モデルの許容誤差はBoolean演算に決定的な影響を及ぼすもので、Boolean演算が正常に遂行されない場合は許容誤差の最適化機能を一度適用してみるのも良いです。和、差、積だけでなく、ソリッド分割等、形状を分割する多くの機能がBoolean演算に該当します。

正規タイプの変換

正規タイプの変換は形状がB-SplineになっているサーフェスをAnalyticサーフェスに変える機能です。例えば、IGESファイルを読み込むとすべてのフェイスがB-Splineサーフェスとして認識されます。このような場合に、サーフェスタイプをAnalyticタイプ(Ex:平面フェイス) に変えれば、モデリング演算時間を短縮して、演算の正確性も向上することができます。適用時は、基本Toleranceを使って可能な形状だけをAnalytic形状に変えるのが望ましいです。むりにToleranceを大きくして強制的に曲面を平面で定義してしまうと、後のモデリング過程でまた問題が発生する可能性がありますので、注意してください。