FAQ
02_モデル作成
CADで読み込んだソリッド(ジオメトリ)の編集が、上手くいかない場合の対応方法
AutoCADのACIS、GeoramaのGDOファイルはCADの座標位置で表示されます。
CAD座標値は測量より得られた位置情報を有し、原点から離れている場合があります。
原点から離れた位置で処理を行うと、ジオメトリ計算および数値解析上の計算精度が落ちます。(桁落ち)
これが原因でソリッド分割が行えないケース等が発生します。
・桁落ちの例
10000.123、10000.456、で有効数字5桁の計算を行う。
有効数字5桁ではそれぞれ 10000.1、10000.4 となり桁落ちが生じる。
2数を比較する場合 10000 は意味のない数値で桁落ちの原因となっている。
10000 を減じて 0.123、0.456 とすれば有効桁数内で精度よく計算できる。
この場合、原点までモデルを平行移動することで本エラーを回避できます。
平行移動は以下のコマンドを利用します。この時2ポイントベクトルを使用すると簡易的に対象を移動する事ができます。
手順:ジオメトリの移動
- [ ジオメトリ ]-[ トランスフォーム ]-[ 並進 ] を選択
- 2ポイントベクトルは以下の規則でジオメトリを移動
方向 : 2ポイント選択して始点から終点に向かう方向
距離 : 2ポイント間の距離
始点としてモデルの1ポイントを選択し、終点として原点を選択します。(数値入力も可)
この状態で、「距離」の横にある「<」ボタンを押すと2点間の距離が自動計算されます。