空中超音波解析
空中超音波解析の特徴と例
空中超音波解析には以下のような特徴があります。
- 対象物に非接触で超音波を送受信できる。
- 減衰により、空中超音波は水帳より遠くまで伝わらない。
(空気中では100m程度、水中では10km程度伝搬) - 空気を介した非破壊検査のエコーは微弱なため、大出力、好感度なセンサ開発が必須。
空中(水中)超音波の例
- コウモリ、イルカのエコーロケーション
- 自動車等の超音波式バックセンサー
- 非破壊検査:接触媒質を使えない検査に適している。
- 超音波診断装置(医療)等
非接触空中超音波解析事例


材料 |
縦波音速[m/s] |
横波音速[m/s] |
密度[kg/mm3] |
---|---|---|---|
空気 |
343 |
― |
1.24e-9 |
水 |
1480 |
― |
1.0e-6 |
アクリル |
2700 |
1400 |
1.2e-6 |
Step1 送信解析 |
Step2 外挿計算 |
Step3 反射解析 |
|
---|---|---|---|
要素サイズ[mm] | 0.4 |
― |
0.4 |
要素数 | 15,000,000 |
― |
90,000,000 |
必要メモリ[GB] | 1 |
2.0 |
6.3 |
伝搬時間[μs] | 100 |
2800 |
138 |
計算時間 4コア計算 |
2分 |
2時間 |
1.3時間 |

事例計算結果(圧力コンター図)

側面図:アクリル板の中央断面
圧力コンター図から、空気の泡、ボイドの箇所の圧力が大きくなっている(赤くなっている)のが分かる。