Analysis of Ultrasound Propagation in High-Temperature Nuclear Reactor Feedwater to Investigate a Clamp-on Ultrasonic Pulse Doppler Flowmeter日本原子力学会 Journal of NUCLEAR SCIENCE and TECHNOLOGY
概要
原子炉給水配管内に流れる流速を正確に測定することは、原子炉を稼動するする上で重要である。測定にはベンチュリー・ノズルが広く使われており、さらに、原子炉のパワーを効率よく引き出すためにその他の測定法も提案されている。
超音波パルスドップラー式流速分布測定法は、管路内を流れる流体の速度分布を直接測定するため有望である。この測定法では、正確な流速を測定するために水中への超音波の入射角度を求める必要がある。入射角はスネルの法則を用いて見積もることができるが、高温配管に入射する超音波挙動が複雑なため、スネルの法則で求められる伝搬経路が実際と比較し、十分な精度を有しているか懸念がある。これは、高温配管に取り付けられたクサビ内の温度勾配および各材料の音響インピーダンスの影響を受けると考えられるためである。
近年、コンピュータ性能の向上に伴い、従来は困難であった大規模超音波伝搬解析が可能になってきた。本件研究では、超音波伝搬解析コードComWAVE を用いた要素数10億規模での超音波伝搬解析および、球面波の重ね合わせによるキルヒホフ法を行いて、配管、給水温度および温度勾配のあるクサビによる超音波伝搬経路への影響を検討した。
参照Webサイト
http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/18811248.2008.9711476
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