鋼管のガイドウェーブ解析
円筒および球形振動子の加振機能
ComWAVEでは円筒および球形振動子の形状に沿った加振が可能です。
振動子の設定は、強制変位または外力で指定することができます。
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周方向振動 | 軸方向振動 | 軸方向のみ | |
円筒振動子 | 球形振動子 |
今回使用する鋼管の周りに設置した振動子に、例として周方向振動、軸方向振動を加え、それぞれ強制変位、または外力を指定して加振しました。その際の、配管表面の変位ベクトルを表示した図が下記4種類の図です。
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![]() 周方向加振 |
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![]() 軸方向加振 |
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![]() 周方向加振 |
![]() 軸方向加振 |
解析結果
配管内側に欠陥のある直管モデル
配管内側に欠陥のある直管モデルに対して、周方向振動、強制変位波形という条件で加振しました。結果として配管表面の変位ベクトルを表示します。欠陥からエコーが返ってくる様子が確認できます。
S字配管モデル
S字配管モデルに対しても、同様に周方向振動、強制変位波形という条件で加振しました。結果として配管表面の変位ベクトルを表示します。 S字の部分を通ることで、モードが異なる波も現れ、伝わっていくことが確認できます。
空間にメッシュを作らない計算効率化機能

今回のS字配管のモデルのような解析領域に空間が多くあるモデルの場合、空間部分にメッシュを作らない機能を使用すると、大変有効です。この機能を使用すれば、上図の四角で囲まれた直方体中の配管のみを解析することが可能で、解析時間やメモリ・PCリソースの節約になります。今回のモデルでは、四角で囲まれた空間も全てメッシュを作成する場合と比較すると、10%以下のメッシュ数で計算が可能となり、大幅な解析時間・PCリソースの節約が可能です。