WITNESSエレメントとは?
WITNESSのモデルは、「エレメント」と呼ばれる部品を組み合わせる事によって構築されます。エレメントは目に見えるようなもの(物理エレメント)とロジックを表現するためのもの(制御エレメント)に大別できます。
物理エレメント
- パーツ
パーツは、モデル内を独立して動く事の出来る「もの」です。例えば、組立加工工程での《部品》、企業内で進行中の《プロジェクト》、店舗内を移動する《人々》に相当します。 - バッファ
バッファはパーツを保管する「場所」です。例えば、部品が置いてある《棚」、決裁待ちの《書類ボックス》、人々が並んでいる《行列》などに相当します。 - マシン
マシンは「ある場所からパーツを取り、処理し、次の場所へ送るもの」です。応用範囲は広く、《工場内の1機械》から《工場全体》までを1個のマシンで相当させることが出来ます。 - コンベア
コンベアは、パーツをモデル内のある所から他の所へ「時間をかけて移動」させます。コンベアは、一般道路としても使う事が出来ます。 - ビークル
ビークルは、「パーツを搬送」するものです。例えば、《フォークリフト》、《車》、《列車》等に相当します。 - 走路
走路はビークルが走行する「路」です。ビークルを車に見立てたときは《道路》、列車に見立てたときは《レール》等に相当します。 - レイバー
レイバーはあるオペレーション(処理、清掃、修理等)を行うために別のエレメントで必要になる「資源」です。《作業者》等に相当します。 - 流体
流体は「連続した量」を表すエレメントです。液体、粉体のような《流動体》や、マクロ規模でみた《在庫量》などに相当します。 - 反応器
流体を処理する処理装置をあらわします。《ミキサー》等に相当します。 - パイプ
流体を移動させる「パイプ」です。 - タンク
流体を貯蔵する「タンク」です。実際の《タンク》や《貯蔵倉庫》などに相当します。 - モジュール
モジュールは上記のエレメントを組み合わせて1つのエレメントとして扱うためのものです。
制御エレメント
- アトリビュート
パーツの属性です。製品番号や納期等といった情報をパーツに与えるために使用します。整数・実数・文字列・エレメント名を使用できます。 - 変数
モデル内で利用できる変数です。モデル内のどこからでもアクセスできます。整数型・実数型・文字列型・エレメント名型があります。 - 確率分布
ユーザー定義の確率分布です。WITNESSが標準で持っている確率分布にあてはまらないような分布は、このエレメントを利用してユーザーが作成できます。 - ファイル
他のソフトウェアで作成したデータの読み込みや、シミュレーション結果を独自のフォーマットで出力する場合などに用いる入出力用のファイルです。 - 関数
ユーザー定義の関数です。複雑な処理や計算は、ユーザーが独自の関数を作成してモデル内に組み込むことができます。 - 時系列グラフ
時系列グラフです。シミュレーションの結果・データなどを時系列グラフに表示します。 - ヒストグラム
ヒストグラムです。シミュレーションの結果・データなどをヒストグラムに表示します
機械の故障を修理する「作業者」等に相当します。 - 円グラフ
円グラフです。シミュレーションの結果・データなどを円グラフに表示します。 - パーツファイル
パーツの発生をコントロールするために使用するファイルです。あるモデルの出力を別モデルの入力にする場合などに使用します。 - シフト
モデルに作業シフトパターン(昼勤・夜勤・作業時間・休憩時間など)を作成する場合に使用します。 - データテーブル
データテーブルエレメントは、データベースのテーブルと同じ構造でデータ(整数型・実数型・文字列型・エレメント名型)を格納することができるエレメントです。外部データと連携可能で、格納したデータをタイムラインやテーブル形式、棒グラフ、ヒストグラムなどで表示できます。