バージョン情報
3DEC 最新版 Version7.0 好評発売中

3DEC V.7.0が正式リリースされました
3DEC V.7.0が公開されました。このニューバージョンでは、モデリング機能、更新されたグラフィックス、およびITASCAソフトウェア統合にむけた主要な機能強化が提供されています。
デモ版のご希望等については、itasca_sales@ctc-g.co.jpまでご連絡ください。

3DEC V.7.0の新機能
新たなモデル作成ツール
- 閉領域のジオメトリサーフェス(DXFファイル)からのモデル構築機能
- DXFジオメトリによるブロック切断機能
- VRMLファイルからのブロック生成機能
- ボロノイブロックジェネレータ
その他の構造要素ツール
- せん断抵抗のハイブリッドボルト
- ライナー要素を標準装備
新たなジョイント接触モデル
- 軟化性ヒーリングモールクーロン
- バイリニアモールクーロン
- クリープ(クリープオプションが必要)
コマンドとスクリプトのアップデート
- より直感的で習得しやすくなったコマンド
- マルチスレッドによるFISHの高速化
- Pythonの完全統合
改良されたプロットとユーザーインターフェイス

ユーザーインターフェイスとプロット機能
- 改良されたプロットメニュー構成
プロットするオブジェクトを選択してから、
コンター表示したいラベル(グループ、材料、材料モデル、状態など)
または値(変位、応力、速度、温度など)が選択できます。 - プロットライブラリが改良されました。特にリモートデスクトップでの作業時は、より高速で安定したプラットフォームを提供します。
- すべての数値結果をコンター表示できるようになりました。(例:応力、歪み)
- ほとんどのプロットアイテムには、他の座標にマッピングする機能と、微小ひずみモードでの大きい変位を強調するために拡大した変形量でプロットする機能が含まれています。
- プロットアイテムをインタラクティブに並べ替え、コピー&ペーストする機能が追加されました。
モデル作成
- 変形体ブロックでの自動メッシュ生成では、Griddleと同じライブラリが使用されるようになりました。
- 閉領域のジオメトリサーフェス(DXFなど)から直接モデルを作成できます。
- 四面体ブロックで領域内部、またはブロックをマージして、一つの閉領域サーフェス内にゾーンを形成できます。
- DXFジオメトリでブロックを切断
- VRMLファイルからブロック生成
石積みブロックのRhinoモデル(左)と結果の3DECモデル(右)
- 内蔵ボロノイブロックジェネレータ
ボロノイ分割された球の表面(左)とブロック内部(右)の表示例
- モデルグリッドの平面をUDECにエクスポート可能です。
- ブロックとゾーンをインポート及び、エクスポートするための新しいグリッドファイル形式の追加。
ファイル構成とオブジェクト参照を示す更新されたASCIIグリッドファイル。
バイナリーオプションも利用できます。 - インポート中に四面体ブロックをゾーンに変換します。
- 同じグループ名のブロックをマージして、1つのブロック内に複数のゾーンを形成できます。
- 接着するより2〜3倍早く処理が可能です。
Griddleからブロックをインポートして作成した3DECモデル(左)と、
新しいマージ機能を使用して作成した3DECモデル(右)。
- 梁、ケーブル、杭の形状をCADデータからインポート可能。
- ビジュアルおよびプロパティで定義した範囲でグループを定義可能。
ジョイントモデル
- 三つの新しい内蔵ジョイントモデルが追加されました。
- 振動性を改善するための軟化性モールクーロンモデルにより、すべてのジョイントのすべり現象が振動せず、ジョイントのスティックスリップ特性の考慮が可能となります。
- 遷移が自動(エンベロープ交差)、または指定できる、2つの異なるせん断強度エンベロープを持つバイリニアモールクーロンモデルが追加されました。
- ジョイントゲージ(インフィル)材料によるクリープをシミュレーションする指数型モデルが追加されました。
構造要素
- 以前はオプションであったライナー要素が基本システムに標準装備されました。
- その他の構造要素(杭、シェル、ジオグリッド)が追加されました。
- 弾性有限要素ブロック(20または28ノードの六面体)が基本システムに標準装備されました。
- ハイブリッドボルト要素(ケーブルボルト要素にせん断ピン結合を追加した要素)は、ジョイント全体のせん断や開きに抵抗します。
掘削トンネル周辺のケーブル。
せん断ピン結合のせん断力コンター図。
コマンドとスクリプトの改良
- コマンドとFISH構文をより直感的に習得でき、適用しやすいように改良
- DEC V.5.2データファイルを3DEC V.7.0構文に変換する自動変換ツールを装備
- 変換されたソースファイルは、変換前のローカルフォルダーに自動的にアーカイブ
- あいまいな構文、または古い構文をハイライト表示
元の3DEC V.5.2データファイル(左)および自動変換された3DEC V.7.0バージョン(右)。
変換されたすべてのソースデータファイルは、変換前フォルダー(枠内)に自動的に保存されます。
- コマンドおよびFISHの対応表はドキュメントで参照可能
- その他、変数型として、ブーリアン型、対称テンソル(応力やひずみなど)、マトリクス(逆関数、乗算関数などの組み込み関数)、マップ(または関連配列)、および構造体が含まれています。
- 計算の進捗に伴うFISHのグローバル変数の表示
- FISH foreach構造を3DECオブジェクトに使用できるようになりました。これにより、3DEC FISHが大幅に簡略化されます。
モデルの全てのゾーンをループする場合の
3DEC V.5.2(左)および3DEC V.7.0(右)の記述例 - 構造要素を含むすべてのオブジェクトに対してFISH関数を使用できるようになりました。
- 強調表示、行番号の表示、コードフォルダ表示など、内蔵エディタの改良。
- 完全統合されたPythonを完全統合。すべてのFISH関数はPythonで利用可能。
- Pythonデータファイル、または3DECに直接組み込まれた拡張インタラクティブIPythonコンソールを使用して、3DECを完全にコントロール可能。
- IPythonにより以下の強力なツールセットが使用可能。
- GUIベースのスクリプトシェル
- インタラクティブなデータのビジュアル化機能
- 広範囲なオブジェクトイントロスペクション
- Pythonスクリプトの並列処理機能
- 強力なエラー処理機能
より応答性の高いヘルプ
- HTML形式のドキュメント
- [F1]キー:コマンドプロンプトまたはデータファイル内で、ヘルプへアクセス
- [Ctrl +スペースバー]:インラインヘルプにアクセスしてコマンドを自動補完
その他追加機能
- 動的解析(別途オプション機能)のための地上波を変換する地震ウィザード機能
- 構造要素と浸透流を含むすべてのオブジェクトのグループ化と変数追加
- 設定によりセーブファイルは自動的に圧縮可能
- 今後の3DECバージョンと互換性を持つセーブファイル