Production Moduleの機能
AdvantEdgeの解析に基づきNCデータ(APT or G)を解析します。解析結果として送り速度が制御されます。切削経路は変更されません。Production Moduleユーザは解析結果として得られる送り速度が制御されたNCデータを実加工で使用することができます。
CAD/CAM上での幾何シミュレーションへAdvantEdgeによる解析結果を適用することで、CAD/CAMモデル上での物理シミュレーションを可能にしています。切削量を一定にするだけの簡易シミュレーションから、力や熱といった現象を考慮する物理シミュレーションによりお使いのNCデータを解析します。
評価パラメータ
- 主分力
- 主軸動力
- 径方向分力
- 単位長さあたりの力
- チップロード
- 工具温度

粗加工や仕上げ加工のように加工プロセスに応じた解析条件を入力します。加工で生じる課題(工具寿命,加工時間,加工精度)に応じて解析条件を詳細に設定することが可能です。
Production Moduleによる解析は加工される材料の特性に起因する力,熱といった物理現象を考慮する物理シミュレーションです。
Production Moduleの解析が有効なケース
ケース1
切削体積を一定にしたが、チタン合金を浅い切込み量で加工したため工具が欠損した。
ProductionModuleによる解析では 工具の欠損を考慮したNCデータの最適化が可能です。

ケース2
切削体積を一定にしたが、アルミ合金の加工では仕上げ面性状が悪化した。
ProductionModuleによる解析では、試仕上げ面性状を考慮したNCデータの最適化が可能です。
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負荷平滑化による加工時間の削減
負荷の平滑化
工具チッピングや欠損の原因になる切削力スパイクを除き、負荷が低い加工プロセスの送り量を均一な負荷となるように送り量を上昇させることで加工時間を短縮します。
単位長さあたりの負荷や一刃の送りへの制限
Production Moduleによる負荷平滑化は負荷を均一にするだけではありません。工具欠損や仕上げ品質といった加工時の課題を極力無くせるように各種パラメータに制限値を設けながら負荷を平滑化します。
ツールパスの軌道を変化させない送り量のみの制御
Production Moduleによる負荷の平滑化はツールパス軌道を変更しない送り量の制御のみで行われます。ユーザは加工の目的に応じて工具移動距離ごとにF値を制御するなど詳細に負荷平滑化条件を入力することが可能です。

工具交換による加工時間の削減


加工時間削減のためのアプローチ
