変形解析
Production Module
ProductionModuleによる解析では、CAMモデル中で切削力3分力に加え工具軸方向の負荷分布までを考慮しています。この解析で算出される切削力を使用して被削材が変形する様子をCAE解析するのがProductionModuleのDistortioオプションです。
Distortioによる被削材たわみ変形解析の事例
SUS304のL字型被削材の上部を30D 6枚刃でフライス加工します。
■ Case-1
■ Case-2
Case-1ではL字型被削材の底面を変位拘束します。Case-2では底面に加え加工点近くも変位拘束します。
■ Case-1
■ Case-2
加工点の近くを拘束すると被削材のたわみ変形を大きく抑えられていることが分かります。この事例に示すようにDistortioを用いた解析では加工時の治具高速などに関する考察を行うことができるようになります。
Distortioによる被削材ひずみ変形解析の事例
アルミ合金をロール圧延したCAE解析結果から解析対象となる板に残る応力情報をDistortioに取り込みます。
機械加工によって3mm厚の被削材表面にフライス加工を実施します。
ロール圧延による初期応力を持った板を機械加工することで素材の一部が削除され初期応力分布により被削材が変形する様子を解析できます。図は100倍のスケールで変位の絶対値です。