PC-SLABPC床版設計計算プログラム
【PC-SLAB】は、少数桁形式のプレートガーダー橋に用いられるPC床版の橋軸直角方向、橋軸方向の設計を行うプログラムです。
本システムを用いることにより、PC床版の煩雑な計算が大幅に短縮可能となりました。
橋軸直角方向、橋軸方向の設計は、以下の構造形式を可能としています。
プレキャストPC床版(分割施工対応)
- 直角方向:PRC構造(プレテン方式)
- 橋軸方向:PRC構造(ポステン方式) or RC構造
場所打ちPC床版
- 直角方向:PRC構造(ポステン方式)
- 橋軸方向:PRC構造(ポステン方式) or RC構造
RC床版
- 直角方向:RC構造
- 橋軸方向:RC構造
機能と特長
- 計算は従来単位、SI単位に対応しています。
- コンクリート、PC鋼材、鉄筋はデータベースを持っており、設計基準強度、公称値、材質を検索キーとして選択可能です。
- 出力はRTF(リッチテキストファイル)出力可能でM.S.Wordで編集可能です。
- RC計算による鉄筋の引張応力度の計算においてPC鋼材を鉄筋として考慮するかどうかの選択が可能です。
- ポステンケーブルは、自動配筋が可能です。
- プレテンケーブルでプレストレスの減衰区間の距離の指定が可能です(初期値65Φ)。
- 以下の項目はスイッチを設けて選択可能です。
- 鉄筋量のコンクリート断面への換算の有無
- 引張応力照査への部材寸法効果Kの考慮
- 排水等による欠損断面の設定
- ハンチ傾きの値による有効高さの自動変更
- 水平方向荷重の支間部の荷重の扱いをフレームの結果をそのまま採用する場合と無視する場合を選択可能。
- クリープによるPC鋼材の引張応力度の計算をコンクリート標準示方書による式とPRC橋の式を選択可能。
- 地覆、壁高欄の荷重強度と重心位置は任意の形状データを入力して自動設定可能です。
- プレキャストPC床版は吊上時の検討を行う事が可能です。
- 一般図の作図や概略数量計算も行うことができます。
構造形式 | |
---|---|
プレキャストPC床版(分割施工対応) | 直角方向:PRC構造(プレテン方式) 橋軸方向:PRC構造(ポステン方式) |
場所打ちPC床版 | 直角方向:PRC構造(ポステン方式) 橋軸方向:PRC構造(ポステン方式) |
RC床版 | 直角方向:RC構造 橋軸方向:RC構造 |
単位幅の設定 | |
単位幅は以下のように設定しており、 鋼材本数は単位幅あたりの本数を入力する。 | |
プレキャストPC床版 | 直角方向 : 1枚当りの寸法 橋軸方向 : 1m |
場所打ちPC床版 | 直角方向 :入力で設定 橋軸方向 : 1m |
RC床版 | 直角方向 :入力で設定 橋軸方向 : 1m |
断面力の計算 | |
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直角方向の照査項目 | 橋軸方向の照査項目 |
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出力仕様 | |
出力項目 | 設計計算書 応力度一覧表 フレーム計算結果 一般図 |
出力形式 | ディスプレイ出力 ファイル出力(ただし,RTF形式) プリンター出力 |
荷重種類 | 計算方法 | 備考 | |
---|---|---|---|
死荷重D | 床版自重 D1 | フレーム | |
間詰めコンクリート D2 | フレーム | プレキャストPC床版 | |
橋面自重 D3 | フレーム | ||
活荷重L | 自動車荷重 L1 | 道示 | 衝撃を含む |
群集荷重(左右) L2 | 道示 | ||
高欄推力(左右) L2 | フレーム | ||
プレストレスカPS | フレーム | ||
2次力F | 直後 F1 | フレーム | |
有効 F2 | フレーム | ||
床版の付加曲げモーメント SM | フレーム | ||
鉄筋拘束力S | 道示 | ||
雪荷重 SW | フレーム | ||
風荷重 W | フレーム | ||
温度変化荷重T | フレーム | ||
衝突荷重(左右)CO | フレーム |
制限事項
検討断面数 | 40断面 |
---|---|
PC鋼材種類数 | 10種類(直角方向、橋軸方向共) |
鉄筋段数 | 5段(直角方向、橋軸方向共) |
主桁本数(支点数) | 8本 |
追加可能なその他橋面荷重 | 20個(集中荷重またはモーメント) |
5個(分布荷重) | |
鉄筋の配筋パターン | 20種類 |
計算に使用する基準
道路橋示方書・同解説 Ⅰ共通編 | (社)日本道路協会 | 平成8年12月 |
---|---|---|
〃 II橋編 | (社)日本道路協会 | 平成8年12月 |
〃 IIIコンクリート橋編 | (社)日本道路協会 | 平成8年12月 |
〃 Ⅴ耐震設計編 | (社)日本道路協会 | 平成8年12月 |
設計要領 第2集 | 日本道路公団 | 平成10年7月 |
コンクリート道路橋設計便覧 | (社)日本道路協会 | 平成6年2月 |
コンクリート道路橋施工便覧 | (社)日本道路協会 | 平成10年1月 |
コンクリート標準示方書 | (社)土木学会 | |
プレストレストコンクリート工法設計施工指針 | (社)土木学会 | |
プレキャストブロック工法による プレストレストコンクリート道路橋 設計施工指針(案) |
共同研究報告書 建設省土木研究所 構造橋梁部橋梁研究所 |
平成7年12月 |
PC床版設計・施工マニュアル(案) | (社)プレストレストコンクリート建設業協会 | 平成10年6月 |
PC連結桁設計の手引き(案) | (社)プレストレストコンクリート建設業協会 | 平成10年6月 |
SI単位系移行に関する参考資料 | (社)日本道路協会 | 平成10年7月 |
PRC橋の設計 | 技報堂 | 平成5年6月 |
鉄道構造物等設計標準・同解説 | (社)鉄道総合研究所 | 平成4年10月 |
レオンハルトのコンクリート講座 | 鹿島出版 | 平成5年4月 |
平成9年度 第2東名高速道路鋼小数桁橋梁の 設計施工に関する照査研究(その4)報告書 |
(財)高速道路技術センタ | 平成10年3月 |
平成10年度 第二東名・名神 鋼少数桁の 設計・施工指針 |
(財)高速道路技術センタ | 平成10年10月 |
PC床版を有するプレストレスしない連続合成桁 | (社)日本橋梁建設協会 連続合成桁W・G | 平成8年3月 |
Zur Ri β breitenbeschrankung bei Verbundtragern | G.Hanswille Januar 1986 : Technisch -wissenschaftlilungen Technical Reports Rapports Techniques |