鉄筋コンクリートボックス壁の2方向同時加振試験シミュレーション
※参考文献: | 小野英雄 他: | 水平2方向同時加力を受けるRC造立体耐震壁のせん断耐力・変形性能に関する解析的研究 |
日本建築学会構造系論文集 第585号、p139-146、2004.11 |
解析条件
解析モデル

解析諸元
部位 | 要素タイプ | 材料モデル | 要素数 |
---|---|---|---|
耐震壁 | シェル | 分散ひび割れRCモデル (4方向ひび割れ考慮) |
288 |
基礎スラブ | ソリッド | 線形弾性材料 | 288 |
上部スラブ | ソリッド | 線形弾性材料 | 432 |
縦 (mm) |
横 (mm) |
高さ (mm) |
密度 (×10-9 t/mm3) |
|
---|---|---|---|---|
上部スラブ | 2700 | 2700 | 400 | 22.9 |
基礎スラブ | 2700 | 2700 | 500 | 2.5 |
高さ (mm) |
幅 (mm) |
板厚 (mm) |
密度 (×10-9 t/mm3) |
---|---|---|---|
1800 | 1500 | 75 | 2.5 |
圧縮強度 (N/mm2) |
ヤング率 (×103 N/mm2) |
ポアソン比 (-) |
引張り強度 (N/mm2) |
---|---|---|---|
39.1 | 30.1 | 0.17 | 1.95 |
引張り強度(N/mm2) | ヤング率(×103 N/mm2) |
---|---|
375 | 200 |
入力変位

解析方法
- 静的非線形解析(微小変形解析)、強制変位入力
- 収束方法:Newton-Raphson法
- 鉄筋コンクリートの非線形構成則:分散ひび割れRCモデル(非直交4方向ひび割れモデル)
- 擬似直交2方向ひび割れモデル:第1ひび割れ(最初に発生したひび割れ)発生後、その直交方向±22.5°の範囲の第2ひび割れしか考慮することができない
- 非直交4方向ひび割れモデル:第1ひび割れ発生後、交差角45°±22.5°、90°±22.5°、135°±22.5°の範囲に最大4方向のひび割れを考慮することができる。
例えば、水平方向のひび割れが入った後、斜め45°方向にひび割れが入るような現象を解析する場合、擬似直交2方向ひび割れモデルではこのようなひび割れ状況は模擬することはできないが、非直交4方向ひび割れモデルを適用することにより模擬することが可能。
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解析結果
せん断力-変形角関係
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![]() 解析値 ![]() 試験値 |
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ひび割れ図 (4方向ひび割れモデル、2方向ひび割れモデルの比較)
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4方向ひび割れモデルでは 水平方向のひび割れが発生 |
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(a) 4方向ひび割れモデル | |||||
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2方向ひび割れモデルでは 水平方向のひび割れが発生しない |
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(b) 2方向ひび割れモデル | |||||
X+方向変形時 | X-方向変形時 | Y+方向変形時 |