地震動シミュレーションから得られる海底地盤の鉛直変位を用いた津波シミュレーション日本地震工学会論文集 第 12 巻、第 4 号(特集号)、2012
概要
2011年東北地方太平洋沖地震の地震動シミュレーションから得られる震源付近の海底変位を用いた津波シミュレーションを試みた。まず、遠地実体波の観測記録から設定された震源モデルを用いてボクセル型有限要素法により東日本全域にわたる大規模地震動シミュレーションを行った。つぎに、ここから求められた海底地盤の鉛直変位を水位の変動とみなし、浅水理論に基づく差分法による津波シミュレーションを行い、求められた津波波形を太平洋に展開されるGPS波浪計の観測記録と比較した。その結果、シミュレーションによる津波波形は観測波形と概ね一致する。ただし、最大波高を示す津波の第一波について、シミュレーションの結果は観測記録に対し過小となる。これは、本シミュレーションが深い位置の断層運動による津波を再現するが、日本海溝付近の大きなすべりによる津波を再現できないためである。
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日本地震工学会論文集 第 12 巻、第 4 号(特集号)、2012 地震動シミュレーションから得られる海底地盤の鉛直変位を用いた津波シミュレーション |
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