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高速衝突と爆発問題を中心とした諸分野における衝撃解析日本材料学会 第7回衝撃工学フォーラム

概要

高速衝突や爆発問題などを対象とする高速衝撃解析に用いられる計算コードは、英語ではhydrocode と呼ばれる。これは,hydrodynamic code の省略形であるが、そのカバーする解析領域は、液体の力学だけではなく、気体や固体の挙動をも対象とする。この名称の意味するところは、媒質の中を伝播する応力波や衝撃波が高々数回伝播する間に主要な現象が終了するということである。日本語では、通常、衝撃解析コードと称する。
1960 年代から、米国の研究機関を中心にして,主に軍事研究を目的とした多くの衝撃解析コード群が開発された。それに対して、1970 年代に入って、原子力分野の安全解析を目的として、欧米の研究機関を中心にして、流体-構造物相互作用を意識した衝撃解析コードが開発された。
1980 年代に入ると、それまで蓄積された技術的成果を基にして、いわゆる“state-of-the-art”なコードとして再構成される動きが生じ、AUTODYN等の商用衝撃解析コードが開発された。特に、1980 年代におけるパーソナル・コンピュータとエンジニアリング・ワークステーションの普及、及びそれに伴うコンピュータ・グラフィックスと対話型コンピュータ利用技術の発達とが相俟って、従来のバッチ処理形式の計算機プログラムに代わって、対話型の可視化プログラムが出現し、著しい作業効率の向上と物理現象把握の容易化が達成された。
本論文ではこのような歴史的背景をもとにして、数値解析法の概要と解析事例(航空機の衝突解析、爆薬とコンクリート構造物の相互作用解析、スペースデブリの超高速衝突解析)を紹介するものである。

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  日本材料学会 第7回衝撃工学フォーラム(2008年11月)
高速衝突と爆発問題を中心とした諸分野における衝撃解析
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