電力系統制御エリアを対象とした風力発電出力予測システムの開発日本機械学会第13回動力・エネルギー技術シンポジウム(2008年6月)
概要
わが国では、エネルギー源の多様化によるエネルギー安定供給の確保や地球温暖化対策に資するため、風力発電をはじめとする新エネルギーの導入が積極的に促進されている。
また、平成13年6月に取りまとめられた総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会報告書(平成13年6月)によると平成22 年度における風力発電導入目標量は300万kW とされている。
風力発電の導入促進上の阻害要因の一つとして風の変動に伴う出力変動に起因する電力系統の周波数変動問題がある。この問題を解消するための電力系統安定化対策に係る基盤技術の一つに、気象予測に基づく風力発電出力予測システムの導入があり、風力発電先進地域のデンマークおよびドイツでは、風力発電出力予測がすでに実用レベルで利用され、導入量の拡大並びに系統運用コストの削減に大きく貢献している。
一方、風力発電出力予測システムが実用化されていない現在の日本では、出力変動の大きい風力発電による電力は、電力系統を安定に保つ際の阻害要因となっており、日本における風力発電の導入促進に向けた課題の一つとなっている。
現在、このような課題を解決するために、NEDO 技術開発機構(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)では、「気象予測に基づく風力発電出力予測システムの開発」委託事業をおこなっている。本事業では、ウィンドファーム単体の予測を対象とした「ウィンドファーム対象システム」と電力系統制御エリア全体の予測を対象とした「電力系統制御エリア対象システム」の大きく2つのシステム開発をおこなっている。
本報告では,本プロジェクトで提案した電力系統制御エリアを対象とした風力発電出力予測システムの予測手法の全体像、および精度検証結果について報告をおこなう。
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日本機械学会第13回動力・エネルギー技術シンポジウム(2008年6月) 電力系統制御エリアを対象とした風力発電出力予測システムの開発 |
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