HOMEテクニカルレポート液状化地盤上の偏心直接基礎建物の遠心実験および有効応力解析による応答評価

液状化地盤上の偏心直接基礎建物の遠心実験および有効応力解析による応答評価第12回日本地震工学シンポジウム2006

概要

 近年ではL2地震のような大きな入力とあいまって,液状化の発生をある程度許容した上で,地震後の変形量を許容値以内に制御する設計が行われる傾向にある.このような情勢を受けて,地盤・構造物系の実験と解析を実施した。
左右方向と奥行き方向の2方向に偏心を持つ直接基礎構造物の液状化時の挙動を,動的遠心模型実験により把握し,さらに三次元有効応力解析によって模擬した.加速度応答は実験結果と解析結果がほぼ一致した.構造物は接地圧の高い所ほどよく沈下し,三次元的に傾斜した.この傾向は有効応力解析において重力の影響を考慮することで表すことができた(Fig. 1参照).しかし沈下量は実験値に比べて小さ目の値であった.過剰間隙水圧は接地圧が大きく沈下量の大きい個所での水圧上昇抑制効果は定量的には表現できなかった。
以上のような現象を定量的に表現するためには,地盤と構造物の間の不連続的な挙動の表現,圧密沈下の影響,応力~ひずみ関係のラチェッティング現象,などを考慮することが必要である。また加振終了後にも少なからず沈下が生じており,今後検討する予定である。


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  第12回日本地震工学シンポジウム2006
液状化地盤上の偏心直接基礎建物の遠心実験および有効応力解析による応答評価
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