FAQ
03_順解析
5.指針関連
掘削面以下の主働側圧
掘削面以下の主働側圧について教えて下さい
一般的に土木では掘削面以下の主働側圧を考慮し、今までの建築では掘削面以下の主働側圧を考慮しないことが多いようです。
掘削面以下の主働側圧を考慮しないという考え方は、掘削面以下は、主働側と受働側は互いに釣り合って、変位に影響する作用側圧が発生しないという考えだと思います。
最近の指針では、掘削面以下のある程度の深さ以深の静止側圧(平衡側圧)を大きく考慮し、「掘削面以下の主働側圧を考慮しない」という考えに近いものになっているものもあります。
新建築学会指針では、「掘削面以下の主働側圧を考慮しない」という考えでなく、掘削面以下の主働側圧を考慮するが、上記の静止側圧(平衡側圧)を大きく考慮しして、掘削面以下の主働側の作用側圧(有効主働側圧)を小さく考慮するという立場に立っています。
掘削面以下の主働側圧を考慮する場合は、主働側圧が働くことにより受働側圧が働くため、「有効主働側圧/地盤バネ値」相当の変位が生じます。
もし、静止側圧が主働側圧よりかなり小さくなるようなデータを与えると、掘削面よりかなり深い位置でもかなりの変位が生じる場合があります。