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お客様の広場KASETSU5X

FAQ

03_順解析

2.弾塑性

プレロードと地盤改良

プレロードをうまく掛けられません。対処方法を教えてください。

ステップの途中で地盤改良(バネ値の変更)をする場合には、原則としてプレロードを掛けることはできません。

地盤改良(バネ値の変更)においては、改良された地盤は改良直前の変位からの増分に対して働きます。
従って、プレロードによって戻されて改良時の変位より小さくなった場合には、どのような計算をすべきかが明白でないからです。

プレロードの導入と掘削を同一ステップで行う場合には、原則としてステップデータは入力できません。

プレロードが無い場合には、切梁を設置しただけでは結果に影響が全く無いので、切梁設置と掘削を同一ステップで行うのが通常です。
しかし、切梁設置・プレロード導入時と掘削時の結果が異なるので、両方のステップで計算する必要があります。

プレロードの導入と掘削を同一ステップで行う場合には、内部でプレロード導入ステップと掘削ステップの2つに分けています。
単に入力が楽になるように同一ステップで入力できるようにしてあるだけで、分けて入力したのと内部の計算は同じになります。
同一ステップで入力してステップデータがある場合には、内部で分けた2つのステップのどちらとステップデータが対応するのかを判断することが困難だからです。

背面側の地盤反力を考慮する場合には、背面側の地盤改良(バネ値の変更)は想定していません。
今回は、掘削側と同時に背面側も地盤改良がされています。

また、ステップ毎に主働側圧係数までもが変化しています。
主働側圧の大きな変化はないものとして収束計算をしていますので、収束しにくくなる要因にもなっています。