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事例紹介上下水道

2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)

計測地点  K-Net TTR007(江府)
マグニチュード7.3、震央距離12.7km

2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)


(1)経験的手法:小林・翠川の方法

多くの観測記録をもとに調べられた地震動の統計的性質から、地震の規模・震源(震央)距離・地盤種別に応じて、地震動の最大振幅、継続時間やスペクトル特性などを評価する手法

2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)
2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)


(2)半経験的手法(経験的グリーン関数法)

発震機構や波動伝播経路が大地震と共通する中小地震の観測波形をグリーン関数と考え、それぞれを断層の破壊過程に合わせて重ね合わせることにより大地震の地震動を評価する手法
経験的グリーン関数法では、観測された小地震には震源特性、伝播経路特性、サイト特性が含まれているため、大規模地震の近傍で発生した小地震の観測記録を使うことにより、これらの特性を考慮した実際に近い大規模地震を算出する方法である。断層パラメータは入倉レシピを適用する。

小地震は、鳥取県西部地震近傍で1997年9月に発生したマグニチュード5.5の観測点K-Net観測点TTR007(江府)を採用。

2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)

(3)統計的グリーン関数法

統計的グリーン関数法では、大規模地震の震源域やその近傍で発生した観測記録がない場合に、統計的シミュレーション手法により小地震波形を作成し、その小地震波形をグリーン関数として地震の相似則や断層破壊のメカニズムに基づき重ね合わせることにより大規模地震動を評価する方法である。断層パラメータは入倉レシピを適用する。なお、統計的グリーン関数法は地震基盤での地震動を作成するため、重複反射理論により観測位置での波形を求める。
なお、アスペリティは以下の3種類を設定。

2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)基本モデル   2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)安全側モデル
(大きな地震動が作成される)
     
2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)既往文献に近いモデル
(文献を参考にして設定)
   
2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)

2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)

2000年鳥取県西部地震の再現(経験的手法、半経験的手法、統計的グリーン関数法)

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