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サンプル&事例紹介WITNESS:生産・物流・プロセスシミュレーションソフトウェア

海外事例

キティマットLNGでLANNER社と共に意思決定の改善を実現

モデルの動作

プロジェクトの始めにApache社は、LANNER社のコンサルタントと一緒に、投資水準の検証やプロセスや手順の最適化、運用性能や効率を最大化するために適切なリソースレベルの確立を目的として、キティマットの詳細な要件をLANNER社のシミュレーションアプリケーシン(WITNESSシミュレーション・プラットフォーム上に構築)上に設定する作業を行いました。

一度作れば、得られたキティマットLNGモデルは、将来の運用をシミュレートし、施設の能力を予測します。シミュレーションでは、多数の主要変数と制約の影響を適用し、確率事象を含めて現実を再現しています。これらには、計画的および計画外の故障時間、発生の可能性のあるさまざまな気象現象や、遅延や渋滞の原因と影響が含まれています。さらに、基礎となるWITNESSのソフトウェアは、将来のターミナルと運送の変更や拡張のオプションを反映した条件下でのシステムの詳細なテストを可能にしました。設計を決める前に将来の性能や長年のリスク予測結果を設計に反映させたり、修正案の候補を評価することを通じて、計画者は意思決定を検証し、プロジェクトのライフサイクルの各段階での投資を検証して、効果的にプロジェクトのリスク排除をすることができました。

特にキティマットLNGシミュレーションアプリケーションは、LNG生産の最適化に関して、微妙で複雑な内容を多く含み相互依存するプロセスの包括的な分析を行います。例えば、タンクの容量、桟橋と係留所の稼動率、輸送船団、航海時間、天候の変動の波及効果、受入ターミナルの運用のようなプロセスです。結果として、この詳細な分析によってプロジェクトに含めるべき多くのパラメータとKPIs(重要業績評価指標)を特定しました。

  • 様々なタンクと係留所の構成で輸出することができるLNGの最大量
  • 輸出量の重要な制限要因とその主要な指標(生産ロスや係留所の占有率など)
  • スケジューリングおよび必要な出荷頻度;輸出量によって生まれる利益に対する行列の待ち時間およびコストのトレードオフ
  • 様々な生産系列のシナリオの下での貯蔵庫の最適な構成の確認
  • 新しいターミナルの設計と運用計画の基本設計および初期設計段階中の検証

将来への適応性

極めて重要なことですが、Lanner社は、将来プロジェクトの要求がさらに進化した時にアパッチ社の計画者がそれに応えるために再利用することが出来るように、特別に設計された、モジュール式の変更可能なシミュレーションツールを提供しました。
このWITNESSをベースにした柔軟なツールは現在、Apache社の分析チームが継続的に"what-if"シナリオを実行して問題へのベストアンサーを見つけること、潜在リスクに光を当ててステークホルダーからの了承を安定して得られるようにすることを可能としています。

LNG産業部長のSteve Hemsley は次のように結論づけます:
「当社のLNGサプライチェーンのシミュレーションツールは、Apache社の計画チームが様々な投資とリスクのシナリオを評価するのを支援することで、信頼性を向上させながら設計計画を進められるようにするのに不可欠の役割を果たしてきました。モデルはプロジェクトの設計から最適な結果を導こうとする時に、正確なリソースのしきい値を確立することで、情報に基づいて意思決定ができるよう助けました。このツールは微調整でき、キティマットLNGが進化するにつれて変更点を検証できるので継続的に再利用可能です。」
「アパッチ社の経験は、投資の選択肢の理解や運用方法のテスト、適切な意思決定のための支援を通して、WITNESSと当社のLNGシミュレーションチームが迅速なソリューション設計能力があることを示すものです。」

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