新機能紹介
STAAD.Pro 2007 の主な新機能
プリ・プロセッサーの新機能
新スタートページ
頻繁に使う機能をスタートページに集約してより使いやすくなりました。新規作成、最近使用したファイルの呼び出し、設計コードなどのライセンスの設定、ヘルプの表示などの機能が配置されています。
グリッドツールの機能強化
複数のグリッドを作成し保存して各グリッドを自由に呼び出して使用できます。またDXFファイルをインポートしてテンプレートとして利用することや、他のSTAADモデルで作成したグリッドファイルをインポートして使用することが可能です。
フライアウトツールバー
ツールバーの類似した機能を持つアイコンが1つに統合されました。その登録下のアイコンを使う場合はマウスの左ボタンを押し続けることにより選択が可能になります。この機能を持つアイコンはアイコンの右下に黒い3角形が表示されています。
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フィジカルメンバークエリー表示機能の追加
フィジカルメンバーを指定しているモデルデータにおいて、フィジカルメンバー選択カーソルの状態で、フィジカルメンバーをダブルクリックするか、右クリックしたときに現れるポップアップメニューから[特性…]を選択することにより以下のダイアログが現れます。
プレート要素への面内方向の圧力荷重
プレート要素のローカル座標系方向の荷重について、XとY方向への載荷が可能になりました。これにより、要素が受ける平面の摩擦荷重のような荷重を扱うことができます。
前面を向き合ったダブルチャンネルの指定
ビーム要素のプロパティ設定でチャンネルの前面と前面が向き合ったダブルチャンネルの指定機能が追加されました。
ユーザーテーブルのアングル断面におけるプロパティの自動計算
任意の断面寸法の入力が可能なユーザーテーブルのアングル断面の指定において、断面寸法を入力して計算ボタンをクリックすることにより、主軸の角度・せん断断面積を自動計算する機能が追加されました。
プロパティのマージ機能
モデル内で同じプロパティが複数コマンドで参照指定されているときに、同じプロパティを1つのコマンドに整理するための機能が追加されました。
コンクリートのひび割れを考慮した断面プロパティの削減機能
ACI-318に対応したコンクリート断面の低減係数の入力が可能です。
引張/圧縮スプリングサポート
サポートの設定において、圧縮のみを伝達して引張が発生した場合には無効になる圧縮スプリングサポートと、引張のみを伝達して圧縮が発生した場合には無効になる引張スプリングサポートを入力することができます。
弾性マット/プレートマットオプションの機能強化
サポートのノードの影響面積を自動で計算して、入力した単位面積当りのばね剛性を掛けてサポートのばね値を計算する弾性マットとプレートマット基礎の入力について、ノードの影響面積が出力できるようになりました。
参照荷重ケース
参照荷重ケースと呼ばれる荷重定義の方法が追加されました。この荷重は繰返し荷重と似ていますが、その参照荷重ケース自体は解析ケースには含まれないことが繰返し荷重と異なります。この荷重は他の主荷重ケースに読み込んで使用します。
ベータ角定義と割当て機能の強化
ベータ角の定義ダイアログが改善され視覚的にベータ角の割り当てられている部材を確認し易くなりました。また、アングル材(等角・不等角)のフランジを全体座標系の方向に向けることを容易に設定できるようになりました。