WITNESSはバイエル社の自動臨床検査装置販売を支援
今日の医療部門は、ますます高度になる臨床検査手続への需要の増大を経験しています。多くの臨床検査室は、予算を低く抑えつつ、検査の多様性と数量に関して能力を高めるように求められています。最近の目標は、「報告義務当りコスト」(cost per reportable)を最小限に抑えながら成果を最大化することです。自動臨床検査装置は、柔軟性、効率性、コスト効率および生産性を改善する可能性を提供します。自動臨床検査装置は、より多くのより広範囲の検査がより少ないスタッフによって実行されるのを可能にします。このようなシステムは、より大きな処理能力を提供しつつ、最も重要なより低い報告義務当りコストで行うことができます。マイナス面は、自動臨床検査室システムは決して安価なものではなく、完全に自動化されカスタマイズされたシステムの初期資本投資は8桁から9桁の金額になるということです。
この投資は、それがかなり大きな効果と長期的には大きな節約をもたらすという確実な保証によって、臨床検査室管理者に対しても、財布の紐を握っている人に対しても正当化されなければなりません。コスト効率よく稼動するという確信が無ければ、自動臨床検査室システムに投資する人はだれもいないでしょう。
自動化への移行を検討するプロセスには、もう一つの問題があります。既存の方法と比較して、自動臨床検査装置が実際に稼動する方法を臨床検査室管理者とスタッフに説明するのが難しいということです。ほとんどの人にとって、全く新しいコンセプトだからです。また、様々なタイプの検査(およびそれぞれが完了するのに要する時間)、要求されるスループットの変動、スタッフ配置のレベルおよび作業手順などのあらゆる可変要素によって、自動臨床検査装置の受入は、更に困難になっています。
医療機器の大手バイエルダイアグノスティックス社(Bayer Diagnostics)は、同社が顧客に提案しているカスタマイズされた自動臨床検査ソリューションの物理的な構成と得べかりし効果を説明するのを支援する手段を必要としていました。同社はまた、医療財務管理の綿密な調査に耐えられるように、財務的なコスト削減の保証を証明し、資本支出を正当化する必要がありました。これらの理由から、バイエルダイアグノスティックス社は、LannerグループのWITNESSシミュレーションツールを採用し、自動臨床検査室システムの仕様決定、構成設計および設置において重要な役割を果たさせています。
Lanner社は、バイエル社のために、自動臨床検査システムがどのように機能するかを説明するために、それぞれの臨床検査の施設ごとにカスタマイズされる汎用モデルを開発しました。このモデルは、当初は比較的少数のユーザーを対象としていました。5から12のアナライザを備えた完全にカスタマイズ可能なソリューションに関与する高度な臨床検査自動化の分野で業務を遂行しているバイエル社のコンサルタントがユーザーでした。その後、ユーザーは、約4のアナライザを備えたより単純なADVIA WorkCellコンフィギュレーションに関与するバイエル社の職員を含めるように拡張されました。
モデルは、分析機器、ワークセル、コンベヤ、スタッフなどを示した自動臨床検査システムの物理的レイアウトを表示するために、(実際の機器の写真から作成された)グラフィカルアイコンを使用しています。バイエル社のコンサルタントは、このモデルをアレンジし、顧客自身の実際のデータを利用することによって、次の事項に関する情報を入力することができます。
- 様々なタイプの試験管(遠心分離管、非遠心分離管など)
- スループット数量
- (GPなどから)試験管に到着するタイミング
- (個々の病院に固有の)検査のタイプ
- 特定のタイプの検査に要する時間
- STAT(緊急試験管)の割合
- アナライザの数と仕様
- レイアウト
これらのデータは、ワークフロー分析スプレッドシートなどに全て存在しており、モデルを作成するのに容易に利用できます。このデータによって、提案される臨床検査システムの「バーチャルパイロット」を作成し実行することが可能になり、それによって、このようなシステムを導入することから何を得ることができるかを示すことができます。
データは、Excelで開発されたアプリケーションを利用して入力されるので、データのエラーを最小限に抑えるために十分に正しさが確認されます。アナライザの選択とどのようにレイアウトするかも、Excelを通して実行されます。次に、WITNESSのモデルは、自動的に構成されます。このアーキテクチャは、シミュレーションをベースとしたアプリケーションを開発することができるLanner社のSIMBAフレームワークによってサポートされます。
モデルはワークフローの効率性を検証し、潜在的なボトルネックを特定します。モデルは、検査のターンアラウンドタイム、試験管がシステム内に存在する時間の長さおよび未完の検査の数を経時的にグラフィックで表示します。保全および突発の非稼動時間や障害回復状況への対応を計画するのを支援する様々な「what-if」シナリオを作成することができます。
バイエル社は、その他のシミュレーションソフトウェアツールも試験しましたが、使用するのが煩わしいと判断しました。他のソフトでは、プレゼンテーションの間に、バイエル社のコンサルタントは、モデルを停止し、データを収集し、別のプログラムに出力し、更にレポートを作成しなければなりませんでした。以前は、Excelベースのモデルが利用されていました。モデルは、要件となる、アナライザ、輸送機構および時間変動の間の複雑な相互作用を反映していなかったために、あまり正確ではありませんでした。また、提供されている情報を把握するのは全く容易ではありませんでした。しかし、WITNESSの入力データでは、現在の統計の棒グラフや円グラフは、モデルが実行中でも、全て容易にアクセスできます。更に、詳細なデータは、Excelに送られて、容易に修正できる詳細な分析を提供します。
バイエル社は、WITNESSをベースとしたモデルの主な利点は、結果をグラフィックで表示し、自分のペースで「バーチャルパイロット」を見ることができるため、インダストリアルエンジニアでもシミュレーション専門家でもない人に複雑なシステムを容易に説明できることだと報告しています。
WITNESSは、山勘を排除し、単純化した回答を作成するターンアラウンドタイムを短縮します。バイエル社は現在、提案をシミュレートし、ワークフローの変化を調査し、オフラインになっている特定の機器の影響を検証し、強力な作業手順を顧客と協力して立案することができます。顧客と緊密に協力することによって、バイエル社のコンサルタントは、双方の壁を破り、高度な相互理解を形成します。それによって、顧客は提案されている自動化設備の効果を認めることができます。
バイエル社にとって、シミュレーションは、コンサルティングプロセスにおいて不可欠なツールになっています。シミュレーションは、自動臨床検査室の複雑なプロセスを明白にビジュアル化する手段を提供します。シミュレーションはまた、自動化への大きな投資を正当化するのに役立ちます。最後に、WITNESSは、最小限のコストで最大の生産性と最大の柔軟性を提供するために、バイエル社がシステムを個々のユーザーの要件に合わせて、どのようにカスタマイズできるか、分析することを支援しています。
バイエルダイアグノスティックス社の臨床自動検査・情報・コンサルティングサービスのマーケティングディレクター、ロドニー・デイ氏は、「私たちは、自動臨床検査システムがどのように機能するか、どのような効果をもたらすことができるかについて潜在顧客ができるだけ理解しやすいようにする必要があります。シミュレーションモデリングは、この必要性を満たすために不可欠になっています」と語っています。
「私たちは、自動臨床検査システムがどのように機能するか、どのような効果をもたらすことができるかについて潜在顧客ができるだけ理解しやすいようにする必要があります。シミュレーションモデリングは、この必要性を満たすために不可欠になっています」
― ロドニー・デイ氏、バイエル
Lanner Group Limited
The Oaks, Clews Road
Redditch, Worcestershire
Phone: +44 (0)1527 403400
Email: info@lanner.co.uk
www.lanner.com
会社名 | バイエルダイアグノスティックス社 |
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業種 | 化学/製薬 |
適用分野 | セールスデモンストレーションシステム |
効果 | 潜在顧客への販売促進 |
全ての商標と著作権は認定および認知されています。
Copyright 2002 Lanner Group Limited.
www.lanner.com
Lanner Groupについて
Lannerは、企業が迅速かつ効果的な業務改革を達成するのを支援します。英国に本拠を置き、ヨーロッパ、アメリカおよび極東に子会社と提携会社を持っており、Lannerは3,000社を超える大手多国籍企業と提携しています。