

バージョン情報
FINAL/V11の新機能、V99からの変更点
1.要素関連
- 3次元梁要素を改良。(格子分割の導入)
- 円形中空断面梁の板厚方向の分割が可能。
- ティモシェンコ梁要素の横せん断応力~ひずみ関係を多点折線モデルで定義可能。
- 積層シェル要素として、キルヒホッフシェル要素、MITCシェル要素を採用。
- 積層シェル要素に鉄板層の指定が可能 (TYPQデータのSQサブデータで指定)温度や初期応力の指定も可能。
- 仮想埋込み鉄筋の概念を追加。
→ 鉄筋をすべて線材でモデル化した場合に、コンクリート部(六面体要素および四辺形要素)のテンションスティフニング特性やひび割れ面のせん断伝達特性に、従来は鉄筋比の情報が必要なモデル(長沼・山口の提案モデル)は適用できませんでしたが、本データを用いて鉄筋比を指定することで適用できるようになりました。
- 埋込み鉄筋の番号を任意に指定可能。(欠番を許容)
- オフセットを有する積層シェル要素、積層梁要素の合モーメント計算基準位置の選択機能を追加。
- 要素面法線軸回りの回転剛性及び回転慣性の有無の選択機能を追加。
2.材料関連
- コンクリートのひび割れ後の圧縮強度低減方法を、2次元と同様に3次元でも作用軸力、鉄筋との交差角、鉄筋比を考慮。
- 動的解析においてコンクリート及び鉄材料のひずみ速度依存性モデルを追加。
- コンクリート材料の温度依存性を考慮した場合、現在の温度ではなく、過去に経験した最高温度に基づき特性値を決定するように変更。
- テンションスティフニングモデルで出雲らのモデルを適用した場合、パラメータCの値のデフォルトを0.4から1.0に変更。
- コンクリートの圧縮軟化モデルに破壊エネルギーを用いた中村らのモデルを追加。
- MATSデータのSS,CS,TSサブデータにおいて、最終定義点を越えた後は除荷ループに入らず、その応力を保持し続けるように変更。
3.ポスト処理関連
- 各種描画条件(描画選択要素、モデル図の配色設定、コンター図設定、描画方向、等)をExcelファイル形式での入出力が可能。
- モデル図上に要素局所座標軸の表示が可能。
- 四辺形要素の厚さに応じて要素辺の太さを変えて表示する機能を追加。
- 線材要素の断面積に応じて要素の太さを変えて表示する機能を追加。
- 四辺形要素と線材要素をオフセット量に応じてずらして表示する機能を追加。
- モデルを表示した状態でマウス右クリックにより要素や節点の番号、構成節点、節点座標などを表示する機能の追加。(Ctrl+Fで検索Windowを表示して番号を指定し、モデル図上に位置を表示することも可能)
- 線材要素の応力やひずみのコンターを表示する機能の追加。
- 要素の最大主ひずみをしきい値として、幅の大きなひび割れのみを選択したひび割れ図の作成が可能。
- 鉄材料を適用した要素及び要素埋込み鉄筋の降伏領域分布図の描画機能を追加。
- 積層梁要素の断面における応力/ひずみ分布図、ひび割れ図の描画機能を追加。
- 積層梁要素及びライン要素の応力図(N図、Q図、M図、等)の描画機能を追加。
- アニメーション作成用の画像ファイル連続出力機能を追加。(bmp、jpg、png形式にて保存可能)
- ポストファイルから任意のステップを抽出して新たなポストファイルを作成する機能を追加。
4.その他
- 計算速度の向上と使用メモリーの低減。
- 要素のゆがみのチェックのしきい値を入力データで変更が可能。
- 最大6ケースの連続解析機能を追加。
- 節点荷重を外部ファイル(テキスト形式)から入力する機能を追加。(FNデータ)
- 各節点/各要素の最大値の出力が可能。
- 固有値解析の出力項目に総質量、総重量、刺激係数、有効質量比を追加。