HOMEテクニカルレポート2011年東北地方太平洋沖地震を対象とした広域地震動伝播シミュレーション

2011年東北地方太平洋沖地震を対象とした広域地震動伝播シミュレーション土木学会 土木学会論文集A1(構造・地震工学)特集号

概要

ボクセル有限要素法を用いて2011年東北地方太平洋沖地震による地震動伝播シミュレーションを行った.シミュレーションには,震源となった太平洋日本海溝付近から東日本全域を含む広大な地域を対象に作成した3次元地下構造モデルを用いた.シミュレーションの結果,震源の東側で発生した振幅の大きな地震波は太平洋沖に向って伝播するため,この地震波による日本列島への影響は見られない.一方,震源から南西に向って進む地震波は,振幅が比較的小さいものの,福島県沖で発生した地震波と干渉しながら増幅し,指向性を持って関東地方に伝播する.この地震波は関東地方の深い堆積層の影響を受け継続時間の長い地震動になるものと考えられる.

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2011年東北地方太平洋沖地震を対象とした広域地震動伝播シミュレーション
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