HOMEテクニカルレポートレシーバー関数と表面波位相速度の多地点同時逆解析による深部地盤構造の推定(英文)

レシーバー関数と表面波位相速度の多地点同時逆解析による深部地盤構造の推定(英文)物理探査学会誌 "物理探査" Vol.60, No1.2007年

概要

本研究では,地震基盤に至る深部地盤構造の推定を目的として,レシーバー関数と表面波位相速度の多地点同時逆解析手法を提案し,その適用性を検討している.
提案手法は,堆積平野の地下における各層の物性値(特にS波速度)を一様であると仮定することで,層の連続性を考慮し,複数地点で得られたレシーバー関数及び位相速度の観測データを同時に逆解析するものである.
地震基盤までの深部地下構造を模擬したモデルから,レシーバー関数及び基本モードのレイリー波の位相速度を計算し,ランダムノイズを加えたものを擬似観測値として提案手法の数値実験を行った.
その結果,提案手法によって観測記録中のノイズの影響が軽減され,より正確に深部地下構造が推定できることがわかった.次に,東京都都心部で観測された地震記録から得られたレシーバー関数と,微動アレイ探査によって得られた位相速度との多地点同時逆解析を行い,深部地盤構造を推定した.推定された地下構造は,既存の探査結果と概ね一致しており,提案手法の妥当性が確認された.また,レシーバー関数及び位相速度の単点での単独逆解析に比べて,より正確で信頼性の高い地下構造モデルが得られることが明らかになった.

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  物理探査学会誌 "物理探査" Vol.60, No1.2007年
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