粒状体個別要素法による河川堤防の液状化解析地盤工学会 第36回地盤工学研究発表会,2001年
概要
粒状体個別要素法(D.E.M.)は、不連続で自由に運動する要素(ボール)の集合体を想定して、個々の要素の運動方程式から系全体の支配方程式をマトリックスの形で構築し、各要素の挙動を求める方法である1)。土の様な粒状体やクラックの多い岩を想定した不連続体の変形挙動を解析する方法として、近年利用されつつある。また、粒状体の流れ問題や斜面崩壊、トンネル開削時の地盤変形等の静的問題だけでなく、液状化を伴う動的問題にまで適用されている2)3)4)。前回の発表5)では、骨格のせん断、圧縮、膨張によって過剰間隙水圧の発生量を求めることが可能なIwan モデルを導入した粒状体個別要素法で、兵庫県南部地震で被害を受けた淀川堤防に対する液状化解析を行った。その結果、実際の沈下量には至らなかったものの、液状化による盛土堤防の沈下予測の可能性を示した。
今回は、液状化条件での繰返しせん断試験を再現し、要素シュミレーション解析の検討を行った。そして、実地盤モデルでの淀川堤防を対象とした被害断面と無被害断面を用いた液状化解析を行い、実測された沈下量との比較を行った。
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地盤工学会 第36回地盤工学研究発表会,2001年 粒状体個別要素法による河川堤防の液状化解析 |
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