Thermo-Calcは熱力学平衡計算および状態図作成ツールであり、多数の研究機関や大学・民間企業で利用されています。
状態図計算手法であるCALPHAD法にもとづき、熱力学データベースを用いて、各種熱力学計算、特性予測を実施します。
- 多元系合金の複雑な合金の特性予測
- Fe, Ni, Al, Cu, Mg, Ti,Si, HEA, はんだ系合金など様々な合金系に対応
- 拡張モジュールにより、拡散、析出、鉄鋼特性、冶金プロセスの解析が可能

計算対象
以下のような熱力計算が可能です。
- 相平衡
- 多元系状態図
- 各熱力学量
- パラ平衡
- 準安定相
- Scheil凝固
- 駆動力
- 固相・液相線
- T0温度
- 固溶度
- 粘性
- 界面エネルギー
- 熱伝導度
- 熱抵抗
- 電気伝導度
- 電気抵抗
- レーラー図
- ポテンシャル図
- 降伏応力
- スピノーダル
- 割れ感受性係数
- 表面張力
- 電位-pH図
など
熱力学データベース
以下のような合金系の熱力学データベースに対応しています。
- Fe基合金
- Ni基超合金
- Al基合金
- Ti基合金
- Mg基合金
- Cu基合金
- Si基合金
- Zr基合金
- はんだ
- スラグ、酸化物
- 水溶液
- 貴金属
- 高エントロピー合金
- 核燃料
- 永久磁石材料
- 汎用データベース
拡張モジュール
以下の拡張モジュールを使用することで、より実用的な計算が可能です。
- 拡散モジュール DICTRA
合金における拡散や拡散に伴う変態を計算 - 析出モジュール TC-PRISMA
合金における析出相の核生成、成長、粗大化を計算 - AMモジュール(追加モジュール)
造形プロセスにおけるレーザスポット周りの溶融池(メルトプール)の形状や深さ、溶融状況、温度分布を評価 - 冶金プロセスモジュール
製鋼プロセスに基づき脱酸や真空酸素脱炭などを計算 - 鉄鋼向けプロパティモデル
マルテンサイト、パーライト、ベイナイトの計算モデル - Ni合金向けプロパティモデル
逆位相境界(APB)エネルギー、凍結温度による平衡特性、粗大化の速度定数 - Ti合金向けプロパティモデル
マルテンサイト温度、合金の強度計算 - TC-Python、TQ-Interface
プログラム中でThermo-Calcを利用するインターフェース
