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詳細STAAD.Pro:骨組構造解析・設計支援システム

新機能紹介

STAAD.Pro 2025 25.00.00.539の主な新機能

たわみ評価の機能強化(25.0-1)

部材のたわみ評価の始点と終点を示すDJ1とDJ2を自動で生成するツールが追加されました。一直線上の複数のビーム要素を選定して、梁柱の接続状況からパラメータを自動生成します。また、部材軸方向の変形の考慮の有無、ロカール座標系のyとz方向に対するたわみ評価をする機能、その始点終点を定義するためのDJY1、DJY2、DJZ1、DJZ2パラメータも追加され、自動生成が可能です。

荷重組合せ自動生成ツールのEN-1990-2002対応(25.0-2)

荷重組合せ自動生成ツールはEN-1990-2002に対応するために強化されました。ユーロコードの11種類のルールを選択することが可能です。ユーロコードで要求されるルールは、これまでのツールでは対応できないほど複雑なため、より包括的なツールとして強化されました。独自の荷重組合せルールを作成することも可能です。

新材料データベース(25.0-3)

これまで材料の設定に関してスチールやコンクリートなどに関して、いくつかのデフォルト値が用意されていました。米国・ヨーロッパ・中国について、スチールとコンクリートのデータベースが用意され、その中から選択することが可能になりました。材料の追加に関してもデータベースマネージャで管理することが可能です。

IS 800:2007 LSDのスレンダー断面設計(25.0-4)

インドIS 800:2007 LSDにおいて、スレンダー断面の設計をより正確に行えるように、新しい設計パラメータSSDが追加されました。SSDのデフォルト(=0)では、これまで通りスレンダー断面による低減を適用しません。SSD=1ではIS 800:2007の条項3.7.2(d)、SSD=2ではNBC 2016鋼設計の条項9.7.2(d)に従って有効長さを計算します。

IS 800:2007 LSD の複数の鋼設計結果表示(25.0-5)

IS 800:2007LSDは、設計結果のポスト処理表示において複数の結果を表示できるようになりました。1モデルファイル内に、複数のPARAMETERブロックを作成したときに、検定比の表示画面においてPARAMETERブロックを選択して表示したり、最大値を表示できるようになりました。

基礎設計ワークフローの改善(25.0-6)

STAAD.Proから起動してサポート反力などを連携可能なSTAAD Foundation AdvancedのバージョンがV9から2025に変更になりました。現状のSTAAD Foundation Advancedでは、STAAD.Proから基礎位置だけではなく、上部構造もインポートされます。

ADINAエクスポートの拡張(25.0-7)

STAAD.Proからモデルをエクスポートした後にADINAでインポートした後に使うためのビーム要素への新しいメンバー属性を割り当てることができるようになりました。ADINAの非線形解析で考慮できる様々なリンクのタイプを設定するのに役立ちます。

ASCE 2022 風荷重の追加(25.0-8)

ASCEの規準に従った風荷重の生成機能が2022 Editionに対応しました。これまでは2016 Editionが最新でした。Editionは風荷重を定義するときのWind Type DefinitionにおいてCodeのドロップダウンメニューより選択します。

Direct AnalysisのCSA S16対応(25.0-9)

AISC360では、大きな荷重を受ける部材に対してp-delta効果と、軸と曲げ剛性の低減を考慮する解析手法が提案されています。この手法がカナダのCSA S16-19でも定義されていますが、軸方向剛性の低減係数が追加されています。この係数を考慮するためにCODEオプションが追加され、AISC 360かCSA S16を選択することが可能になりました。

中国の鋼構造防火設計(25.0-10)

Chinese Steel Designワークフローでは、鉄骨の強度だけでなく、火災時の構造挙動変化に対応するGB51249-2017の耐火安全基準への対応が可能になりました。温度と材料特性の関係はカスタマイズも可能で、構造性能の低下を考慮する手法が用意されています。この機能はテクニカルプレビュー版のため、機能評価目的として使用することができます。

STAAD.Pro クラウド解析の強化(25.0-11)

クラウドベース解析手法の早期アクセスプログラムが実施されました。この機能では高速なコンピュータを利用し、複数の荷重ケースを同時に計算することが可能です。フィードバックにより、サブモデルの作成とアップロードやレポートの最適化など、数多くの重要な改善が実現されました。この機能はテクニカルプレビュー版のため、機能評価目的として使用することができます。

その他のマイナーアップデート(25.0-12)

ファイル管理の改善

STAAD.ProのGUIで生成・使用されるファイル管理が改善され、処理効率が向上。最近使用したファイル一覧の表示など、操作性が改善されました。

新しい標準鋼データベース

標準断面データベースに以下が追加されました。

  • カナダ-CISC
  • メキシコ-IMCA
  • インド-Jindal データベース
Connection Designワークフロー

Connection Designワークフローの処理はRAM Connection 2024 (minor 3)に更新され、複数の接合形式と機能強化が新たに利用可能となりました。

  • HSS梁とHSS柱間の高せん断力に対応するStiffened Seat Connection
  • 接合部材の強度に基づくAISC溶接耐力の確認
  • チューブ接合におけるクリートアングルとフランジプレートの対応拡張(AS、CSA、EN、NZS)
  • AISCの補強なしフランジ溶接ウェブ(WUF-W)のモーメント接合の強化
  • CSA S16規格において、すべてのせん断接合に対して反対側の梁の力を考慮
  • SCNZ report 14:2007 Structural Steelwork Connections Guideに準拠したNZS 2404の溶接要求の計算
  • データベースの更新
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