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サンプル&事例紹介PZFlex:圧電波動解析ソフトウェア

ボール型ハイドロフォンモデル

概要

目的

ハイドロフォンとは、水中の超音波を測定する装置です。
今回は、ボール型のハイドロフォンのモデルを作成し、インピーダンス、アド ミッタンス、ビームの指向性と送波電圧感度(TVR, Transmit Voltage Response)、開回路電圧(OCV, Open Circuit receive Voltage)を求めること を目的としました。

使用している機能

  • スキューメッシュ
  • 外挿法

PZFlexでは、曲面を作成するのに、波長より要素サイズをとても小さくしているので、直線のメッシュも使用することが可能です。しかし、スムースなカーブの局面が必要な場合スキューメッシュを使用することもできます。
ビームの指向性と送波電圧感度、開回路電圧を計算するために外挿法を使いました。

解析モデル

スキューメッシュを使って球体のデバイスの軸対称モデルを作成しました。
同心円状に、外側が水の層、内側に圧電素子の層を作成しています。

PZFlex:サンプル&事例紹介(ユーザーページ)

圧電素子の分極方向は、放射状に連続的に変化するように設定します。
グリッド線、電極と分極方向を表したモデルを下図に示します。

PZFlex:サンプル&事例紹介(ユーザーページ)

解析結果

解析結果を以下に示します。

左が超音波伝搬図(変位)、左が上から圧電素子の電荷と圧力です。

インピーダンスとアドミッタンスを計算したグラフを下図に示します。

PZFlex:サンプル&事例紹介(ユーザーページ)インピーダンス
PZFlex:サンプル&事例紹介(ユーザーページ) アドミッタンス

続いて、外挿法を用いて離れた場所での結果を出力しました。
まず指定位置での時刻歴表示を示します。下図は赤の点が中心、青の点が中心から100㎜離れた出力位置です。

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指定位置(青の点)での圧力の時刻歴表示を下図に示します。

PZFlex:サンプル&事例紹介(ユーザーページ)

デバイス設計の際に使用する送波電圧感度、開回路電圧も求めることが可能です。

PZFlex:サンプル&事例紹介(ユーザーページ)
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