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サンプル&事例紹介GeoWAVE:大規模3次元地下構造地震波伝播解析ソフトウエア

Sample 1 - 十勝沖地震(苫小牧)地震伝播解析

2003年9月26日_4時50分に発生した十勝沖地震の解析結果をご紹介します。

この地震では、苫小牧にあるコンビナートにおいて石油タンク火災が発生し、大きな被害がでました。これは、「スロッシング」が原因だとみられていますが、今回の地震では、震源域から200km以上離れた勇払平野で表面波による大きな長周期地震動が発生し、「スロッシング」を誘発したと考えられています。我々は、長周期地震動の発生過程を解明すべく、解析を実施しました。解析モデルは、苫小牧を中心として南北約74km、東西約93km、深さ6kmとし、苫小牧付近の地下構造、地形および海を忠実に再現しています。

解析の結果、表面波は主に勇払平野の海底下の盆地構造の東端部で発生し、また勇払平野の東端部でも表面波が発生していることが分かりました。さらに、これらの表面波が苫小牧付近で一緒になって大きな振幅、長い継続時間の長周期地震動を生み出していることが分かりました。

 

速度波伝播

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(参考文献)
纐纈一起、平成15年(2003年)十勝沖地震:地震動の特性、2003年十勝沖地震
被害調査報告会概要集


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