HOME > プロダクト一覧 > CHIP > サンプル&事例紹介

サンプル&事例紹介CHIP:制約論理プログラミング言語

アプリケーション事例

PLANE ダッソー 生産計画

背景

PLANE ダッソー 生産計画ダッソーアヴィエーションのAI部門は、ミラージュ2000戦闘機、ラフェール航空機の大日程生産計画システムにCHIPを適用しました。
以前は、人手により第1案を作成するまでで1週間、スケジュールの変更に3日かかっていました。ところが、製造部門からの変更要求や、販売部門からの受注条件(納期、オプション等)の変更要求が増加して、人手では対応しきれなくなっていました。
また、計画されたスケジュールと変更後スケジュールそれぞれの実行された場合のコスト比較は、経験を積んだ担当者が直感的に評価できるだけでした。

CHIPの採用

ダッソーの生産計画システムの要求仕様には、数値的な制約条件や、シンボル的な制約条件が数多く含まれていました。また、これらの制約条件は時間とともに常に変化してゆきます。このような要件のもとでは、古くからあるORの手法や従来型言語では柔軟性に欠けます。
それに対し、制約主導型プログラミングでは、柔軟で効率のよりシステムが開発でき、CHIPが最適でした。

システムの概要

システムは今後5年間の計画をたてます。通常は8つの生産ライン上でこの間に約250機の航空機が生産されます。
以下の2種類の制約条件を表すために、CHIPの有限ドメイン上の制約表現が使用されています。一つは、ジョブの先行関係を表すもので、もう一つは、生産ラインのスピードの制約です。
生産コストの最適化のために、コスト要因として、在庫コストと製造コスト両者を勘案して最適化を行います。在庫費用とラインスピード増加コストのトレードオフが最適化されます。
システムは、実データでは15秒で計画をたてることができます。

 

開発

PLANE ダッソー 生産計画CHIPのグラフィックGUIであるXGIPにより担当者は以前の仕事の流れを変えず、さらにシステムパラメーターをうまく設定しながら容易にシステムを利用できます。
開発は初期プロトタイプをCOSYTECが作成し、以降をダッソーが行いました。

効果

システムにより、初期プランは数時間単位で、また、変更は数分単位で行うことができ、販売・製造部門の要求に答えることができるようになりました。
また、コスト評価によりどんな戦略をとればよいかを的確に判断することができるようになりました。

 
各ファイルをダウンロードするためには、 お手数ですが、 ダウンロードページよりフォームに必要な情報をご記入をお願いします。
 
このページの先頭へ