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サンプル&事例紹介CHIP:制約論理プログラミング言語

アプリケーション事例

CELL ダッソー ジョブショップスケジューリング

背景

CELL ダッソー ジョブショップスケジューリングダッソーアヴィエーションのAI部門は、ジョブショップスケジューリングにCHIPを適用しました。
ジョブショップスケジューリングはORの分野で長年研究され種々のモデルが提案されています。しかしこれは理論的なもので、取り扱える範囲は限られており、実際問題への適用のためには新しい革新的な方法が必要です。
CHIPの革新的なアプローチにより、ジョブショップスケジューラーがうまくモデル化されプロトタイプ作成により、理論から実問題へと接近できるようになりました。このプロジェクトはESPRIT II CHIC計画の予算でサポートされており、また、現在生産現場への統合が進行中です。

工程

このショップでは非常に多品種の素材部品が生産されます。プロセスは、板状の金属材料(Sheet metal)が数値制御の圧延機で圧延(Milling)され、カットされ、熱処理を受けて、焼き入れ(Quenching)や焼きなまし(Annealing)を行い、プレス機でフランジをつけ、手作業で再処理を行ったりします。受注した品種毎に処理プロセスが異なり、週に数千個の部品が生産されます。
材料投入時の部品は、PANOPLIESと呼ばれる板状の金属材料で、そこから数百のパーツが切り出されます。部品により切り出し可能な位置には制約があり、また切断機の段取り条件や無駄となる部分をできるだけ減らす、等を考慮して板取り方法を決定しなければなりません。切断された材料はその後種々の処理を受けます。
このショップのスケジューリングには、各ワークステーションの負荷をバランスさせることが必要で、従来のOR手法では条件が複雑すぎて解決が不可能でした。また、製造工程や工場の情報システムの変更に対応できる柔軟なシステムが必要でした。

システムの概要

CELL ダッソー ジョブショップスケジューリングCHIPは2モジュールとして使用されています。一つは、現在の受注残と、パーツのマスターデータから板取り方法を決めるモジュールです。もう一つのモジュールは、設備キャパシティと人員能力のカレンダーを入力条件としてスケジュールを行います。
スケジューラーは、SUN SPARC上でXGIPのインターフェースを用いて開発されており、スケジュール結果を様々な見方で見ることができます。また、実データでテストを行いパーフォーマンスを評価しました。20以上のPANOPOLIESから2000種類以上の部品を作るスケジュールが、数分で良い品質のものが出来上がります。


 
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