HOME > イベント&セミナー

イベント&セミナー

Thermo-Calcカンファレンス2021(オンライン)
開催のご案内

終了いたしました

拝啓

初秋の候、貴社益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。また、平素より格別のご配慮を賜り厚く御礼申し上げます。

今年度も「Thermo-Calcカンファレンス」を開催する運びとなりました。
完全オンライン開催となり、ユーザー様のご講演、開発元からの最新情報やグローバルでのソフトウェア活用例、CTCからはカーボンニュートラルでの水素利用時に課題となる「水素脆化」やマテリアルズ・インフォマティクスに向けた「Pythonインターフェースによる機械学習」、近年お問い合わせの多い「浸炭・窒化」への計算ソリューションを提供いたします。

Thermo-Calcユーザー様をはじめ、材料設計・材料開発に携わられている多くの皆様にとって、本カンファレンスが少しでもお役に立てれば幸いです。本カンファレンスは、ユーザーでないお客様もご参加いただけますので奮ってご参加ください。

ご多忙の折とは存じますが、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

敬具

開催概要

日時 2021年12月17日(金)
13:00~17:00
会場 オンライン(Zoom)
参加費 無料(事前登録制)
定員 100人
主催 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

プログラム

13:00 ~ 13:15 ご挨拶と開催概要
13:15 ~ 13:50
鉄鋼材料の相変態における元素分配・界面偏析制御における
Thermo-Calc活用

国立大学法人東北大学 金属材料研究所 准教授 宮本 吾郎 様

高強度・高延性鋼の開発では、相変態中の元素分配を利用して不均一組織が作りこまれている。その際、炭素と他の添加元素の大きな拡散速度の違いにより、パラ平衡や非分配局所平衡(NPLE)、それらの遷移段階が生じ、さらに界面への元素偏析も元素分配に影響するため、その詳細はこれまで良く理解されていなかった。本講演では、種々の相変態・析出における元素分配と界面移動に対するThermo-Calc計算と実験との比較について紹介する。

13:50 ~ 14:15
Python言語による熱力学計算と機械学習の連携

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 三戸 康平

プログラミングインターフェースTC-PythonはThermo-Calcの拡張モジュールとして提供されています。TC-Pythonでは、Python上でThermo-Calcの各種計算を実行することができ、他の数値計算ライブラリや機械学習ライブラリと容易に連携ができます。
本講演ではTC-Pythonと機械学習ライブラリを連携し、効率的な条件探索を実施した事例と、Thermo-Calcの計算結果に対して、組成や温度など各入力条件の影響を分析した事例を紹介します。

14:15 ~ 14:40
水素脆化に関するソフトウェア活用例紹介

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 山崎 敏広

カーボンニュートラルに向けた水素政策に対し、水素関連材料には耐水素脆性が必要となります。本講演では、耐水素脆化に関して、先行研究で取組まれている合金元素の添加や、組織制御といった材料工学と、「熱力学計算ソフトThermo-Calc」や「材料微細組織計算ソフトMICRESS」による計算材料工学の観点より、水素脆化に関するソフトウェアの活用事例を紹介します。

14:40 ~ 15:00
Thermo-Calc応用例のご紹介

Thermo-Calc Software AB(Thermo-Calc開発元)

Thermo-Calc Softwareの開発元であるThermo-Calc Software ABは、スウェーデン王立工科大学発のソフトウェアベンダーとして誕生し、現在でも金属材料における最先端の研究に携わっています。Thermo-Calcソフトウェアや関連モジュールを “ツール” として活用した事例を紹介いたします。

15:00 ~ 15:15 休憩
15:15 ~ 15:40
Thermo-Calc活用事例
(レーラー図による窒化ポテンシャルの評価 等)

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 嶋田 隼人

本講演では、ユーザ様から問い合わせ内容が多かったトピックについて、CTCの取組みを紹介します。今回は、シャイル凝固計算の凝固完了時における計算値の出力方法とレーラー図の計算方法について説明します。シャイル凝固計算では凝固完了時の各相の体積分率や成分等は直接出力できませんが、TC-Pythonを用いて数値処理を行うことで、これらの出力を可能にします。レーラー図では窒化ポテンシャルを設定して計算する方法を示します。

15:40 ~ 16:15
ニューラルネットワークのベイズ推定による
Al-Cu-Mg合金の強度特性予測とその評価

昭和電工株式会社 計算科学・情報センター リサーチャー 金下 武士 様

近年、市場ニーズに柔軟に対応するため、機械学習技術を用いた効率的な合金開発の期待が高まっている。本講演では、ニューラルネットワークのベイズ推定による2000系アルミニウム合金の強度特性予測結果を紹介しつつ、その予測された合金系と強度の関係を理解するために、熱力学計算を行った結果について紹介する。

16:15 ~ 16:35
MICRESS NEWS

ACCESS e.V(MICRESS開発元)

Thermo-Calcと連成しての結晶組織成長シミュレーションを可能とするMICRESSは、今年冬に最新版のリリースを控えています。積層造形関連を中心としたアップデート内容をいち早く皆様へご案内します。

16:35 ~ 16:55
Thermo-Calc Software NEWS

Thermo-Calc Software AB(Thermo-Calc開発元)

メジャーアップデート版の Thermo-Calc 2022a が12月のリリースを予定しております。ソフトウェア本体のアップデートに加え、既存のデータベースの更新や新たなデータベースの提供開始の情報をご紹介します。

16:55 ~ 17:00 閉会のご挨拶

※ユーザーでないお客様もご参加いただけますのでふるってご参加ください。

※プログラム内容、スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。
予めご了承下さい。

お申し込み

終了いたしました。

お問い合わせ

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
科学システム本部 CAEソリューション営業部
TEL03-6403-2170(東京)