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コラム:建設系

地盤・耐震解析における解析時間短縮と大規模化への対応

建設ビジネス推進部 プロダクト開発課 松本 拓

[2021/05/27]

最近、Soil Plusをご利用いただいておりますユーザ様においては、解析モデルの大規模化や複雑化により、解析時間の長時間化や解析ケース数の増加が起こっています。
その中で、時間短縮を目指したいが、リソースが足りないという問題や、繁忙期に短期的に導入したいという要望が多く上がっています。これらの課題に対応すべく、Soil Plusではクラウド計算サービスを導入する予定です。

クラウド環境を利用するメリットは以下になります。

  • いつでも必要な時に利用が可能
  • 利用した分だけ支払うため、無駄が少ない
  • ハードウェア、ソフトライセンスの調達が不要
  • メンテナンスも不要で環境は常に最新に保たれている

そのため、多数のjobを同時に実行することや、多くのリソースを使用して多並列で大規模計算を実施することが可能となります。

図1 多job、多並列のイメージ

図1 多job、多並列のイメージ

CTCでは、クラウドCAEサービスとして、Rescale社の提供するRescaleをサービス提供しています。

図2 Rescaleの特徴

図2 Rescaleの特徴

Rescaleは、ユーザーフレンドリーなUIとなっているため、直感的な操作が可能です。また、複数のハードウェアの中から、解析規模に応じたスペックを選択でき、多並列に応じたスペックも選択可能となっています。さらに、その安全性は自動車業界から高いセキュリティ性が認められています。
社内での検証解析においても並列計算の効果が得られていることを確認しています。

本サービスは現在準備中で、近日中を目途に正式サービス化を行う予定です。
この他にも、Soil Plusでは、ユーザ様のご要望を満たすように、今後も随時機能追加を図っていきたいと考えています。

関連製品についてはこちら

地盤・浸透・耐震解析システム Soil Plus
http://www.engineering-eye.com/SOILPLUS/index.html