CTCでは9月9日から3日間に渡って開催されたAnsys INNOVATION CONFERENCE 2020の協賛スポンサーとしてLS-DYNAを核とした連携ソリューションを始めとする各種情報を提供する特設サイトを設け、以下の2つの講演を(セッション講演、プレゼン講演)を実施しました。概要を説明します。
セッション講演
「CAEの価値・創造を共に。その答えはCTC。
~連携シミュレーション活用へのきっかけに~」
1.Ansys Autodynの紹介
Ansys Autodynとは超高速衝突・爆発構造連成・RC(CAPROUS)解析ソフトウェアです。事例としてリチウムイオン電池モジュールの爆発構造解析、破片化した電池ケースのコンクリート壁への衝突解析を紹介しました。
2.LS-DYNAを中心とした連携シミュレーション
2-1.発生する応力状態を超音波で確認する現象をシミュレートする事例
発生する応力状態をLS-DYNAで解析し,発生した応力状態を音弾性効果を考慮したComWAVEによる解析で、伝播の違いをシミュレートし、実測での超音波の伝播で発生したずれなどの原因を検討しました。
2-2. 物体に作用する力を状況に応じ制御する仕組みを考慮した事例
自動車のドアウィンドウ昇降機構を制御回路モデルと連携し解析を行いました。制御回路はMBDシステムでモデル化しました。
2-3.解析における定型業務の効率化事例
UiPath StudioXを利用したLS-DYNA自動化例を作成しました。
LS-DYNAのマクロの知識を知らなくても計算結果(Excelファイル)をOutlookで送信できる定型業務を実現しました。
2-4. 複合材モデル化事例
弊社で開発、販売しているCompositesDreamで作成した複合材FEMモデルで、以下の3つの解析を行いました。
2-5. 実験による計測と解析の連携の事例
計測の島津テクノリサーチ様と、CAE解析のCTCとのコラボレーションによって、材料物性値の同定、材料破壊のメカニズム検証、解析の妥当性確認等のソリューションを提供しています。
2-6. 切削後の変形を予測する事例
切削時の発熱、力、応力、ひずみなどをAdvantEdgeで解析しその結果をLS-DYNAに受け渡し切削後の被削材の変形を予測しました。
2-7.異種材の接着特性を予測とマクロモデルへの適用事例
Alと熱可塑性CFRPの母材として使用されるPA6の接合部の界面の特性をExabyte解析し、LS-DYNAの接着特性に用いて解析しました。
プレゼン講演
「CTCのもつ独自技術のご紹介」
内容
- 超音波解析ソフトウェアComWAVEおよび複合材解析ソフトウェアComposites Dreamのご紹介
- CTC 計算科学ソリューションの紹介
CTCの独自技術をお客様の解析業務にお役立て頂くため参考にしていただければ幸いです。
講演内容、その他のお問合せは以下までお願いします。
お問合せ窓口
科学システム本部 CAEソリューション営業部
E-mail : ls-dyna@ctc-g.co.jp